ソチ五輪の聖火トーチ、11月に若田さんらと宇宙へ

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【2013年6月26日 RIA NOVOSTI

来年2月にロシアで開催されるソチ冬季五輪の聖火トーチが、宇宙まで運ばれることが発表された。安全上の配慮から点火はされないが、今年11月に日本人宇宙飛行士・若田光一さんらとともに国際宇宙ステーションへ向かう。


国際宇宙ステーション

国際宇宙ステーション。2011年5月に撮影(提供:NASA)

五輪の聖火リレーを宇宙へ。この史上初の試みについては、ロシアオリンピック委員会のAlexander Zhukov会長が今年に入って示唆していたが、ソチ五輪組織委員会のDmitry Chernyshenko会長とロシア宇宙庁のVladimir Popovkin長官が6月24日に正式に発表した。

火の鳥の羽をあしらった重さ1.8kg、長さ1m弱のトーチは、11月7日にバイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)からソユーズ宇宙船に載せて打ち上げられる。日本人宇宙飛行士の若田光一さんら3人のクルーもいっしょだ。

国際宇宙ステーション(ISS)では、ロシア人宇宙飛行士Oleg KotovさんやSergey Ryazanさんの宇宙遊泳の際に船外にも持ち出され、同月11日に帰還クルーとともに地上に持ち帰られる。ISSの安全規定により点火なしのトーチのみでの輸送となるが、開会式で実際に使用されるという。

ギリシャから運ばれた聖火はトーチとは別に、首都モスクワを10月に出発してロシア国内83地域・2900もの都市を回り、総距離6万5000kmを1万4000人がリレーする。トーチの宇宙飛行の間はリレーが二手に分かれることになるが、その間地上のリレーが中断されるかなどについては未定とのことだ。

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