星文化の宝庫、石垣島で「伝統的七夕」を開催!
「南の島の星祭り 2003」

【2003年7月4日 国立天文台天文ニュース(647)

沖縄県石垣島では、国立天文台のVERA(ベラ)電波望遠鏡が完成したのを機に、国立天文台の提唱する「伝統的七夕」(ライトダウンキャンペーン)の行事と合わせて、「八重山星文化」を守り育てよう、84星座や南十字星の見える美しい星空環境をみんなに知ってもらおうと、伝統的七夕前後にイベント「南の島の星まつり」を昨年から開催しています。

今年は、国立天文台の伝統的七夕行事のメイン開場に位置づけられ、8月2日(土)〜3日(日)に「南の島の星祭り 2003」と銘打って、石垣島の各所で多彩な行事が予定されています。

VERA石垣島観測局では、昨年秋から本格的な観測を開始している20メートル電波望遠鏡や最新の観測装置を公開します。また、天文台のスタッフが最新の成果をやさしく説明したり、天文や宇宙の質問にもお答えします。

特に今年注目されているのは、昨年星空観望会の会場周辺のみだったライトダウンを2日の観望会の夜8時から9時まで全島でおこなう事です。「天の川がサンゴ礁の海に映って輝いていた」、そんな情景を取り戻そうということです。

3日の星まつり記念講演会では、国立天文台の海部宣男台長の「七夕と宇宙」、八重山星の会の本成尚副会長の「南の島の星物語」の二つのお話があります。講演会の後には、海部台長を囲み参加者と星と宇宙を語り合うことにしています。

会期中、県立石垣少年自然の家では、世界最大級のすばる望遠鏡で撮った最新の星や銀河の写真、八重山諸島で見られる美しい天の川や星などの天体写真展が開催されます。また、観測局や観望会場では、ふだんは手に入らない日本天文学会や天文財団の天文グッズの販売も行う予定です。

「南の島の星まつり 2003」要綱

日時:
8月2日(土)〜3日(日)
内容:
VERA石垣島観測局施設公開(石垣市名蔵 同観測局)
20メートル電波望遠鏡と観測装置を公開。観測成果の紹介を天文台のスタッフがやさしく説明。天文グッズ販売。
8月2日、3日 10:00〜17:00
星空観望会(石垣市サザンゲート新港地区広場)
天体望遠鏡をたくさん使って、星空を観察します。
8月2日18:00 受付(先着1000名様に天文グッズをプレゼント)
星に関する唄声ライブ、ビデオ放映、天文グッズ販売
19:00〜21:00 星空観望会、天体の大スクリーン放映
20:00〜21:00 全島ライトダウン
星まつり記念講演会(石垣市健康福祉センター)
七夕まつりや宇宙の不思議、星の伝説をやさしくお話します。講師といっしょに宇宙の話もします。
8月3日 14:00 受付(天体画像放映)
15:00〜15:30 「南の島の星物語」 八重山星の会副会長 本成尚
15:45〜16:30 「七夕と宇宙」 国立天文台台長 海部宣男
16:45〜17:30 講師と語る集い
銀河と宇宙の写真展(沖縄県立石垣少年自然の家)
すばる望遠鏡で撮った星や銀河の写真と八重山で撮影した天の川などの天体写真を展示
8月2日、3日 10:00〜17:00(その後は、常設展示)
主催
南の島の星まつり 2003実行委員会
(石垣市、石垣市教育委員会、国立天文台、沖縄総合事務局石垣港湾工事事務所、八重山星の会)
問い合わせ先
石垣市企画開発部観光課(電話:0980-82-1535)
国立天文台VERA推進室(電話:0422-34-3813)

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