イリジウム衛星群、破壊へ向け日程調節中

【2000年8月25日 Yahoo! Japan News / ロイター (2000/8/24)

破たんした衛星電話会社イリジウム社に出資していたモトローラ社は、イリジウム社の買い手がみつからなかったことから、イリジウムの通信に使用されていた66基の衛星群を破壊する日程を、最終調整していることを明らかにした。詳細はリンク先を参照。

天文ファンの間では、イリジウム衛星は、数が多いため、衛星の通信アンテナや太陽電池パネルに反射された太陽光が、たまたま地上の観測者に直接当たったときに、数秒間だけ明るい光点が観測される「フレア」と呼ばれる現象がよく見られることで有名。特に、イリジウム衛星の場合、通信アンテナが太陽光を強く反射するため「フレア」は明るく、条件が良ければ最大でマイナス8等級という鮮烈な輝きが見られる。

この「フレア」は、光害の少ない高原に出かけて天体写真を撮影している天文ファンの間では、天体写真の見栄えを害する悪玉として嫌われてきたが、一方で、明るいため都会でも容易に観測できることから、都会の天文ファンには人気のある人工天体だった。

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