3つのツールは、次の順番で使うと効果を引き出しやすくなります。

※ 以下、メニュー・機能名は「BXT」「NXT」「SXT」のように略して表記します。
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BXT/NXT/SXTすべてのダイアログに共通の項目です。
[レベル値の範囲に丸める] RC ASTROに画像を渡すときに、どの範囲の明るさを渡すかを決めます。
[デフォルト値へ戻す] 各設定を初期値に戻します。
[ヘルプ] 各項目の説明を表示します。
天体写真の星や星雲は、大気のゆらぎ、光学系の収差、ピントのずれ、追尾のわずかなずれなどで、少しずつ「ぼやけて」写っています。写っている星の形を見ると、その画像がどのようにぼやけたのかがわかります。
BXTでは、画像の中の星の形からぼやけ方をAIが読み取り、ぼやける前の姿に戻します(デコンボリューション)。ふくらんだ星が小さく引き締まり、星雲や銀河の細かな構造が浮かび上がります。写野の周辺で流れたりいびつになったりした星も、丸く整えられます。

コンポジットが終わったら、強調処理を行う前に最初にBXTの処理をかけます。デジタル現像やトーンカーブで階調を変えた後の画像では、ぼやけ方を正しく読み取れません。ノイズ除去よりも前に処理をかけてください。


「ぼけ除去」ダイアログ
ONにすると、下の[恒星調整][非恒星調整]の設定で星と星雲をシャープにします。OFFにすると、シャープにはせず、収差などによる星の形のゆがみを整える補正だけを行います。
星に対する設定
星雲や銀河など、星以外に対する設定
共通の操作の説明を参照
まずは控えめに
[シャープ]は強くしすぎると、星雲の構造が不自然に細かく、ざらついた印象になります。拡大と縮小を行き来して、全体が自然に見えるかを確認しましょう。
星だけ整えたいときは[シャープ化]を外す
星雲の雰囲気は変えずに、周辺の星の流れだけを直したいときに便利です。
星が黒く縁取られたら
[恒星調整]の[シャープ]が強すぎるので、これを下げてください。
処理をかけるのはコンポジット直後
コンポジットが終わり、レベル調整やトーンカーブで強調する前の画像にかけます。強調した後の画像では、にじみ方を正しく読み取れません。
星の補正と、星雲のシャープ化を分けて調整できる
星の形を整えるだけにとどめることも、星雲の細部まで積極的にシャープにすることもできます。まずは控えめに始め、効果を見ながら強めていくのがおすすめです。
やりすぎに注意
処理を強くかけすぎると、星雲が不自然に細かくざらついた印象になります。拡大と縮小を繰り返して、全体の自然さを確認しましょう。
画像のディテールとノイズをAIが見分け、ノイズだけを取り除きます。ぼかしてノイズを目立たなくする従来の方法と違い、星雲の細かな構造や星の形はそのまま残ります。

[処理方法]で、どこまで細かく分けて調整するかを選びます。表示される項目が変わります。
| 処理方法 | 調整できること | こんなときに |
|---|---|---|
| 強度 | ノイズ除去の強さを1つの値で調整 | まずはこれ。ほとんどの画像はこれで十分です |
| 輝度・色 | 明るさのノイズと色のノイズを別々に調整 | 色ノイズだけ強く消したい、明るさのざらつきは少し残したいとき |
| 高周波・低周波 | 細かいノイズと大きなムラを別々に調整 | 細かいざらつきは消えたが、ぼこぼこした大きなムラが残るとき |
| 複合 | 輝度・色・高周波・低周波を組み合わせて4つを別々に調整 | 細かく追い込みたい上級者向け |
[処理方法]が[強度]のとき

[処理方法]が[輝度・色]のとき

[処理方法]が[高周波・低周波]のとき

[処理方法]が[複合]のとき
[高周波]と[低周波]のそれぞれで、[輝度]と[色]を別々に指定します。[スケール]は[高周波・低周波]と同じです。

[反復:回数] ノイズ除去をくり返す回数を設定します。回数を増やせば1回では取りきれないノイズまで取り除けますが、処理時間が長くなり、のっぺりしやすくなります。
共通の操作の説明を参照
少しノイズを残すくらいが自然
ノイズを完全に消そうとすると、背景がのっぺりしてかえって不自然に見えます。わずかにざらつきが残るくらいが、写真らしい自然な仕上がりに見えます。のっぺりしすぎたら、[強度]を下げるか[反復]の[回数]を減らしてください。
強調前は控えめに
強調前の画像ではノイズが見えにくいので、一時的にレベル値を狭めて(明るく表示して)確認すると判断しやすくなります。
色ノイズだけ気になるなら[輝度・色]
[輝度]を弱め、[色]を強めにすると、ざらつき感を残しながら色のまだらだけを消せます。
2回目は控えめに
最後にかけるときは、1回目より弱めにします。
SXTでは、AIが画像の中の星を見分けて取り除き、星雲や銀河、背景だけの「星なし画像」を作ります。あわせて「星だけの画像」も作れます。1枚の画像を「星なし」と「星だけ」に分けて別々に仕上げてから1枚に戻せるので、思い切り処理をかけることができます。
ぼけ除去(BXT)とノイズ除去(NXT)、ある程度の強調が終わった後にかけます。星を分けてからは、星なし画像と星画像をそれぞれ仕上げ、最後に1枚に戻します。



ONにすると、星なし画像に加えて、星だけの画像も作成します。星を別に仕上げて最後に戻すときはONにしてください。OFFにすると星なし画像だけを作成します。
「星だけ画像」の作り方を選びます。
共通の操作の説明を参照
[星除去]で星画像を作らなかった場合や、星なし画像に手を加えた後で星画像を作り直したい場合は、アンスクリーン合成を使います([合成]メニュー→[コンポジット]→[合成方法:アンスクリーン])。星ありの元画像を選び、指定画像に星なし画像を指定すると、星だけの画像が得られます。[スクリーン]と違い、元画像と指定画像を入れ替えると結果が変わります。
Q. 処理後、明るい星の芯がつぶれた・平らになった
A. [レベル値の範囲に丸める]にチェックが入っていると、レベル値の最大値より明るい部分がそろえられます。チェックを外して処理し直してください。
Q. 処理後の画像が真っ暗、または真っ白に見える
A. レベル値を調整して表示を確認してください。ステライメージでは、表示の明るさはレベル値で決まります。