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2006年 12月

12月22日は冬至。1年でもっとも星空がにぎやかな季節がやってきた。夜が更けるにつれ、東の空からオリオン座やおおいぬ座のシリウスなど、目立つ星座や1等星が昇ってくる。とはいえ、宵のうちはまだまだ秋の星座が主役。西の空高くに見える秋の四辺形、北の空に輝くカシオペヤ座は星空の目印として欠かせない存在だ。

夜半過ぎに昇ってくる土星を除けば、夜空に目立つ惑星はない。その代わり、明け方の南東の空に火星、水星、木星が低空で集まっていてにぎやかだ。3惑星は9日から13日までは双眼鏡の視野に収まるほど接近するが、とりわけ水星と木星が大接近する11日は必見。

今月は2つの冬の星座で注目の天文現象が見られる。まずは、14日深夜から15日にかけて極大を迎えるふたご座流星群。今年は夜半過ぎに月が昇ってくるが、それまでは好条件で観察できる。一方、おうし座のすばる(プレアデス星団M45)が月に隠される「すばる食」が大晦日の31日の宵に見られる。天文の話題が多かった2006年、観望納めとして見逃せない。

今月の星空 バックナンバー

今月の星空12月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星12月

水星

上旬 中旬 下旬
等級 -0.6 -0.6 -0.7
視直径 5.6" 5.0" 4.7"
星座 てんびん へびつかい へびつかい
現象

金星

上旬 中旬 下旬
等級 -3.9 -3.9 -3.9
視直径 9.9" 10.0" 10.2"
星座 へびつかい いて いて
現象

火星

上旬 下旬
等級 1.6 1.5
視直径 3.8" 3.9"
星座 てんびん へびつかい
現象
  • 10日 水星に最接近
  • 12日 木星に接近

木星

上旬 下旬
等級 -1.7 -1.8
視直径 31.1" 31.6"
星座 てんびん さそり
現象

土星

上旬 下旬
等級 0.3 0.2
視直径 18.8" 19.4"
星座 しし しし
現象
  • 7日 留

天王星・海王星・冥王星

天王星(中旬) 海王星(中旬) 冥王星(中旬)
等級 5.9 7.9 14.0
視直径 3.5" 2.2" 0.1"
星座 みずがめ やぎ いて
現象
  • 6日 天王星が東矩
  • 19日 冥王星が合