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2005年3月31日 アンタレスの食

(説明図)
ステラナビゲータ Ver.7 で作成

夏の代表的な星座の1つさそり座は、3月も終わりのころになると夜半ごろにはもう南東の空へ姿を見せるようになってくる。そのさそり座の真っ赤な1等星としておなじみのアンタレスが、月齢20.3の月に隠され出てくるところが3月31日の未明に全国で見られる。月の出間もなくの現象で月の高度が高くないので、アンタレスが1等星の明るさといっても肉眼で見るのはちょっと難しく、観測には双眼鏡か望遠鏡が必要になるだろう。

アンタレスは月面の明るい縁から入って暗い縁から出てくるが、暗縁からの出現は月面のクレーターの見えるところから少し離れているので、出現する位置を見まちがえないようにしたい。なお、沖縄では、アンタレスが月の南縁をかすめて通り過ぎる接食となって見えるので、明るい星の接食を楽しむには絶好のチャンスとなる。

関連リンク: 【特集】2005年3月30日 アンタレス食を見よう!