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初日の出と新年の夜明け空(2019年)

一年の始まりを告げる「初日の出」。早起きして新年への思いを新たにしたり、風景の美しいところへ出かけて初日の出を撮影したりしてみてはいかがでしょうか。

初日の出前の星空も忘れずに眺めてみましょう。とくに、明けの明星の輝きや細い月の繊細さには目を奪われます。冬から春の星々と共に楽しんでみてください。

2日未明に月と金星の大接近、4日未明にしぶんぎ座流星群、6日午前中に部分日食と、新年早々たくさんの注目天文現象が起こります。お正月休みの観察計画を立ててみてください。

初日の出の時刻

国内の主な場所での初日の出時刻は以下のとおりです(場所の違いなどにより、1分程度の差がある可能性があります)。

参照:天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」

場所時刻
札幌7時06分
仙台6時53分
新潟6時59分
東京6時50分
場所時刻
名古屋7時00分
大阪 7時05分
福岡 7時23分
那覇 7時17分
場所時刻
南鳥島 5時27分
富士山山頂6時43分
犬吠埼 6時46分
与那国島 7時31分

日の出の豆知識

  • 日の出とは、太陽の上端が見かけ上地平線(または水平線)に一致した時刻を指します(日の入りも同様です)。
  • 地平線近くの太陽は、大気の影響(大気差)で実際よりも浮き上がって見えます。このため、実際にはまだ地平線の下にある太陽が、大気の影響がないと考えた場合と比較して4分ほど早く日の出を迎えます(同様に日の入りも約4分遅くなります)。
  • 日本で最も早く初日の出が見られるのは、日本の東端である「南鳥島」で5時27分です。本州では「富士山山頂」(6時43分)、平地に限れば千葉県の「犬吠埼」(6時46分)です。なお、日の出が最も早い場所は一年のうちの時期によって変わります。
    一方、日本の西端である「与那国島」の初日の出は7時31分で、日本の東西で実に2時間以上の差があることになります。
  • 日の出の時刻は標高が高いほど早くなります。また当然ながら、日が昇ってくる方向に山やビルがあればそれだけ遅くなります。

富士山の裾野から初日の出

富士山の裾野から初日の出。地上風景を半透明で表示し、写野角も表示(ステラナビゲータで星図作成)。クリックで画像拡大。ステラナビゲータでは、大気による浮き上がりの影響も含めて太陽の位置を正確に再現できます。さらに、周辺の地形から地平線を計算したり手持ちの機材による撮影範囲を調べたりといった、高度なシミュレーションも可能です。

夜明け前の空

初日の出は午前7時前後ですが、できれば新年最初の夜空も眺めてみてはいかがでしょうか。

年が明けてすぐのころには、南の空から天頂に「冬の大三角」やオリオン座が広がっています。色とりどりの明るい星々が新年を祝っているかのようです。

さらに夜が更けると、冬の星座たちが西に傾いていくのと入れ替わって春の星座たちが南から南東の空に上ります。春の大三角に続いて、未明3時ごろには月齢24のやや細い月が、さらに1時間ほど経つと明けの明星の金星が、順番に見えてきます。空はまだまだ暗いままです。

初日の出の1時間前(東京で5時50分ごろ)になると、南東の低空にさそり座のアンタレスが姿を見せます。アンタレスの左のほうには木星も見つけられるでしょう。そして、星々の光が空の中にとけて消えていくと、間もなく初日の出です。

2019年1月1日 0時から夜明け前まで南を中心として空を眺めた様子。場所の設定は東京(ステラナビゲータでシミュレーション)。

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モバイルアプリで新年の空や初日の出をチェック

iOS用の「iステラ」「iステラ HD」やアンドロイド用「スマートステラ」などのモバイルアプリは、端末を向けた方向の空を画面にシミュレーション表示するので、星座の位置や惑星の名前が簡単にわかります。また、地平線の下や山の陰にある天体も表示できるので、初日の出がどの方向から昇ってくるのか日の出前からチェックできます。

他の製品は ›› モバイル製品情報

スマートステラでのシミュレーション

スマートステラで、星や惑星の名前、星座線などを表示して新年の星空をシミュレーション。画像クリックで表示拡大。

新年の空の見どころ

年越しの星空や初日の出だけでなく、2日明け方の「細い月と金星の大接近」や、4日未明の「しぶんぎ座流星群」、そして6日午前の「部分日食」など、新年の注目の天文現象も見てみましょう。

細い月と金星の大接近(2日未明〜明け方)

初日の出の前に南東の空に見えていた細い月と金星は、翌朝となる1月2日の未明〜明け方に大接近して見えます。ピンと張りつめた冷たい空気の中で見る細い月や金星の輝きに、目も心も奪われること間違いなしです。

2019年の前半は毎月初めに、細い月と金星(明けの明星)の接近現象が見られます。その1回目を、ぜひ早起きして眺めてみましょう。

星図(1月2日明け方 細い月と金星が大接近)

1月2日 明け方の南東の空。木星やアンタレスも見える(ステラナビゲータで星図作成、以下同)。

しぶんぎ座流星群(4日未明〜明け方)

しぶんぎ座流星群は毎年1月3〜4日ごろに活動のピークを迎える流星群です。8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群の一つですが、あまり話題になることがありません。

2019年は1月4日の未明から明け方にかけて見ごろになると予想されています。月明かりのない好条件なので、空の暗いところなら1時間に20個ほどの流れ星が見られるでしょう。流れ星は空のどの方向にも飛ぶので、なるべく広く見渡すようにしましょう。防寒の準備は念入りに。

星図(1月4日明け方  しぶんぎ座流星群)

流れ星の中心となる点(放射点)は北東の空にあるが、流れ星は空のあちこちに飛ぶ。

部分日食(6日午前中)

6日の午前8時半ごろから11時半ごろにかけて、太陽の一部が月に隠される部分日食が起こり、日本全国で見られます。日本で日食が見られるのは2016年3月以来となります。

東京の場合、8時44分ごろに欠け始め、10時6分に欠け具合が最大になり、11時36分に丸い太陽に戻ります。北東の地域ほど大きく欠け、継続時間も長くなります。時刻や見える方向は観察場所によって異なるので、ステラナビゲータやモバイルツールなどで事前に確かめておきましょう。また、日食メガネの使用や足元への注意など、安全やマナーにも気をつけてください。

星図(1月6日 部分日食)

東京で欠け具合が最大となるのは10時6分で、太陽の直径の約4割が月に隠される。

2019年の天文現象は「アストロガイド 星空年鑑」でチェック!

「アストロガイド 星空年鑑 2019」

1月6日と12月26日に国内で部分日食、細い月と明けの明星の大接近、夏には木星と土星が見ごろ、……2019年にも楽しみな天文現象や面白い天体がたくさんあります。もちろん、日々の星々や月の満ち欠けなども美しいものです。

「アストロガイド 星空年鑑 2019」ではそんな見どころや季節の星座を、書籍とDVD番組で詳しく紹介。さらに付属の天文シミュレーションソフトで、現象の見え方や時刻などを調べることもできます。

一年の計は元旦にあり! 「アストロガイド 星空年鑑」で、2019年の天文現象を予習したり観測計画を立てたりしてみましょう。