青島 靖9/17朝の3彗星

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これから旬となる3彗星を同一スケールで、処理も統一して比較しました。光度は(この光学系では)、ラブジョイ彗星が一番明るく、コマも大きく、12.0等位。アイソン彗星は13.0等か13等台前半。まだ地球からは遠く、小さいですが、しっかりと伸びた尾に期待が膨らみます。エンケ彗星は淡いコマをまとうもののまだ暗く、14.0等か13等台後半です。3彗星とも、これからの成長が楽しみですが、ラブジョイ彗星が意外なダークホースになるかもしれません。

注記:アストロアーツより:ステラナビゲータ9でのエンケ彗星の軌道データが古いままだったため更新を行いました。本ソフトをお使いの方は定期的に「ツール」メニュー→「データ更新」より更新を行ってください。
#15654
2013年9月17日 3時39分50秒 露出 30秒
ラブジョイ彗星とエンケ彗星:キヤノンEOS KissX4(ISO1600)、EF135mmF2(開放)、アイソン彗星:キヤノンEOS 6D(ISO6400)、EF70-200mmF4L IS(at200mmF4)、共通:ケンコーSkyMemoRによるガイド撮影
石川県白山市
望遠鏡:キヤノン EF135mmF2L
カメラ:キヤノン EOS KissX4
135mm
DPP+PhotoshopCS5(ラブジョイ彗星:同夜03:39:50~4:02:48 に撮影した9枚の画像(各30s露光)、エンケ彗星:同夜04:09:55~18:55 に撮影した13枚の画像(各30s露光)、アイソン彗星:同夜4:07:21~18:51 に撮影した13枚の画像(各30s露光)を使用。処理は共通で、DPPでRAW現像後、Photoshopでコンポジットし、レイヤーマスクによるかぶり補正後、トーンカーブ調整。各画像の彗星付近の660x888の領域をピクセル等倍で切り出し(*)、1992x1210の黒キャンバス上にスクロールフィルターで配置。さらに各画像の彗星付近をモノクロ化して下部に配置し、ステラナビゲータのUSNO星表から拾った比較星の光度を参考記入。各数字の左上が該当星です) *)X4+135mmと6D+200mmの同一画素あたりの画角はほぼ同一です(誤差1%程度)。
現在、ステラナビゲータ用に公開されているエンケ彗星の軌道要素が少し古い様で、実位置と40'程ズレています。OAAホームページ(http://www.oaa.gr.jp/~oaacs/comet/201309o.htm)掲載の軌道要素を打ち直し、ようやく彗星のイメージに辿り着きました。ラブジョイとアイソンは問題ありません(※下記アストロアーツ注記をご参照ください)。