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2005年1月15日 小惑星フローラが土星の近くを移動中

(説明図)
ステラナビゲータ Ver.7 で作成

小惑星といえば、四大小惑星セレス、パラス、ジュノー、ベスタの明るい4個が注目されることが多いが、1月15日に衝になる8番フローラが、8.3等級の見やすい明るさになっているので注目してみたいところだ。近くにはふたご座のカストルやポルックス、1月14日になる衝になる土星もいるので、フローラの位置の見当をつけやすいだろう。双眼鏡でも見ることができるが、カメラでも固定撮影で狙えるので、連続撮影してその動きを追ってみるのも興味深くおすすめといえる。

自動導入装置があればフローラをつかまえるのは簡単だが、ない場合は双眼鏡やファインダー、星図をたよりに見つけだすことになる。小惑星は点像にしか見えないので、視野の中にとらえたからといって格別なものでもないが、星をあちこちたどりながらその姿をゆっくりとらえるという手順をふんで見つけるというのも結構楽しいものだ。

フローラの明るさは1月14日の最大光度のときで8.3等だから都会の明るい夜空では双眼鏡でも難しいかもしれないが、暗く澄んだ場所でなら容易だ。おなじみの四大小惑星以外のものを目にするのも興味深いので、話題のマックホルツ彗星ばかりでなく、ちょっとこちらにも双眼鏡の視野を移してみてほしい。1月はすぐ近くに明るい土星がいるのでこれをフローラを見つけだすための目印にすればよいだろう。