アイソン彗星とは

太陽系内のルートや特徴など、基本情報を紹介

太陽系内の動き

彗星といえば76年ごとに現われるハレー彗星などが有名ですが、アイソン彗星は、今回が一度きりの太陽接近となり、2度と戻ってきません。

アイソン彗星のふるさとは、「オールトの雲」と呼ばれる場所と考えられています。オールトの雲は、氷のかけらが太陽系を大きく取り囲むように球状に分布する領域です。およそ1万年ほど前、アイソン彗星はこのオールトの雲を飛び出して、惑星の公転面の北側から太陽を目指してきました。

2012年9月には木星軌道の外側、太陽から9億km以上の距離で発見。2013年2月に木星軌道、10月初めに火星軌道、11月初めに地球軌道の内側に入ります。11月28日(世界時)に急カーブしながら太陽に最接近し、ふたたび北上して太陽系の果てに遠ざかっていきます。