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キヤノン EOS Kiss Digitalによる干潟星雲、アンドロメダ銀河

キヤノン EOS Kiss Digital + 20cm 反射式望遠鏡

干潟星雲
(干潟星雲の写真)
アンドロメダ銀河
(アンドロメダ銀河の写真)
タイトル:
(1枚目)「干潟星雲」
(2枚目)「アンドロメダ銀河」
撮影者:
森 栄二
撮影日時:
(1枚目)2005年8月4日 22時30分〜23時30分、露出 60秒×4枚、90秒×4枚
(2枚目)2005年7月30日 1時0分〜4時0分、露出 120秒×20枚
撮影地:
アメリカ合衆国カリフォルニア州フリーモントピーク州立公園
撮影機材等:
(共通機材)中国製 改造反射式望遠鏡(fl=630mm、F3.09)、キヤノン EOS Kiss Digital(IRカットフィルタ除去)中国製(シンタ)EQ6赤道儀
(1枚目機材)アストロノミックUHC光害カットフィルタ
(2枚目機材)韓国製光害カットフィルタ
(1枚目処理)ステライメージ4にて合成、トーンカーブ調整、全体をリサイズ
(2枚目処理)ステライメージにて合成後、RGBに分割し、青と赤のチャンネルをスムージング後、再度RGB合成後、トーンカーブ調整を行い全体をリサイズ
コメント:

(1枚目)2万7千円程で売られている中国製20cm反射式望遠鏡を改造して写真撮影専用の望遠鏡を作りました。改造は、副鏡をEOSのCMOSセンサーに合わせて周辺減光のでないサイズを選び、ミラーに誘電体コーティングを施し、補正レンズを入れて焦点距離を縮め明るくしました。誘電体コーティングは反射率99%前後で、一般のミラーに施されているアルミコーティング(88%)と比べると眼で見ても明るさの違いを感じます。副鏡と主鏡の両方に施すと2割程明るくできます。また、副鏡遮蔽も7%程度なので、実際のF値も小さく、明るい星の像も太くなりません。焦点距離760mmF3の望遠鏡も計画しているので、それが完成したらもうちょっと焦点距離を伸ばせそうです。

(2枚目)アンドロメダは中心部は明るいのですが、周辺部を写すとなると空の条件の良い場所でないと難しいですね。明るい光学系に助けられてカメラのノイズは気にならなくなりましたが、光害だけはどうにもなりません。カラーセンサーを搭載したデジタルカメラは、赤、青チャンネルの荒れがひどく、これが画質を悪くしています。スムージングで多少改善されますが、モノクロセンサーを搭載した天体用デジタルカメラが発売されてフィルタを使った撮影ができるようになれば、画質がもっと向上しそうですね。