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2005年1月6日 マックホルツ彗星(C/2004 Q2)が見ごろ

(説明図)
ステラナビゲータ Ver.7 で作成

昨年8月27日、アメリカのカリフォルニア州に住むベテランのコメットハンターD.E.マックホルツさんが、15cm F8、30倍の反射望遠鏡で発見した新彗星マックホルツ彗星(C/2004 Q2)が、1月初旬に地球に接近し、4等級の肉眼彗星となっておうし座のプレアデス星団のすぐ西よりのところを通過していくのが見られる。

この彗星の近日点通過は1月25日で、その前の1月6日に地球まで0.35天文単位のところを通り過ぎていく。地球に近づくため、1月中の見かけの動きはかなりのスピードとなる。6月の天球上での動きは、プレアデス星団のすぐ西より3度ばかりのところをかすめていく。薄明終了時には彗星は東の空高くにあり、南中する20時半ごろには天頂付近にまで達する。

特別に明るくなるというわけではないものの、観望絶好期の1月上旬には地平高度が高く、月明かりもなく、加えて冬の夜空は透明度が良いため、観測条件は最良であり、楽しみな彗星といえる。空の暗い場所なら充分に肉眼で確認できるだろう。また、双眼鏡を使えば、町の中の夜空でも確認できるはずだ。プレアデス星団とのランデブーもあり、写真にも絶好の対象といえる。

関連リンク: 【特集】マックホルツ彗星(C/2004 Q2)を見よう