春の大曲線が天頂に見える一方、北東の空には夏の星座とこと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルをむすんだ夏の大三角も見えています。西の空では金星が姿を消し、土星や火星も沈みかけています。南東の低い空には、さそり座の頭部が見えはじめています。ここにあるδ星は最近予想外に増光して注目されています。

6月21日が夏至なので、下旬の日没が19時ごろになり、20時の星空はまだ明るいかもしれません。

6月の注目は、8日に合となる金星が、太陽の中を通過していく「金星の太陽面通過」です。14時11分に金星が太陽に接触し始め、太陽面を通りすぎる前に日没となります。日本では130年ぶりの天文現象で、次回は2012年です。