天王星から見た1太陽日の日周運動

ほかの惑星での日周運動

金井三男(プラネタリウム解説員)

1974〜1989年に東京渋谷にあった五島プラネタリウムで解説、現在は(株)東急コミュニティーにて後輩の指導・育成にあたる。独自の視点から天文や宇宙を追求、月刊天文雑誌「星ナビ」で「金井三男のこだわり天文夜話」を連載中。

月の北極点から見た太陽の毎日の動き

2008年1月1日〜30日の、月の北極点から見た太陽の毎日の動き(拡大画面

いまや宇宙時代、人類が他の惑星に行くのは、もう時間の問題です。一足先に、例えば金星(逆立ちして自転)や火星(一日が地球とほぼ同じ)、天王星(自転軸が横倒し)などに行って見ませんか。昼間がエラく長くて日干しになる金星の、ある時はちゃんと日が出て沈むが、何年もたつと何十年も日が出っ放しあるいは沈みっぱなしになる天王星の、奇妙奇天烈な世界を見ると、あなたの宇宙観はたぶん完璧に壊されるでしょう!

時間があれば、同様な操作を、太陽・月・水星…冥王星などでもさせて見ましょう。そして、あなたの目で各天体での北極星や南極星を決めてみましょう。月は秤動のため太陽の位置が少し変動します。その結果、月の北極点や南極点で太陽の日周軌跡が変動することを確かめてみましょう。すると、月面基地の立地条件などもいくらか具体的に見えてきます。

地球以外で星空が見られるこの機能は、Ver8で初めてつけられたものです。

やりかた

金星を例にとります。

場所ダイアログで月を選択

場所ダイアログで地球以外の天体を選択できる。月や火星なら、地名も表示(拡大画面

  1. ステラナビゲータ Ver.8を立ち上げる。
  2. 表示形式を星座早見モードにする。
  3. 設定→場所→天体→金星→緯度を北緯35度に指定→閉じる。
  4. 天体→惑星→惑星名称ON→惑星名と位置を確認後、惑星名は消す(消さないとアニメ時に不都合が生じる)。
  5. 天体→太陽・月→太陽の光芒のチェックを外す→月の表示のチェックを外す→OK。
  6. 天体→天の川→表示のチェックを外す→OK。
  7. 天体→恒星→等級固定:-2.0〜1.4等に限定→固有名にチェックを入れ、等級で限定はチェックを外す→OK。恒星固有名確認後、固有名は消す。
    この段階で一度画像を印刷するか保存しておくと星の確認時に便利。
  8. DVDは使用しない。
  9. アニメ→実行→常時光跡を残すにチェックを入れ、ステップ速度は6時間(3時間でも12時間でも可)に指定。
  10. アニメーション実行。適宜停止は可。金星の一日経過は、太陽が元に戻るか、ベガが一周するなどで決められる。
  11. アニメ停止後、地平線確認のため、天体→経緯線→高度方位表示にチェックを入れる。→OK(天体が地平線下に行ってからも消えない場合があるため)。
  12. 画像を保存する。
  13. 初期化後、他の天体について(2)以下同様の操作を行う。

金星における1恒星日の日周運動

金星における1恒星日の日周運動(拡大画面

天体によって自転周期が大きく異なりますから、ステップ速度指定も異なります。一般に木星以下海王星までは、1分〜3分間隔が良好です。みなさんで工夫してください。

観察のポイント

  • 金星に一番近いところを回る地球の動きが、実に変です。
  • 一等星の見え方が地表面からとは全く異なります。
  • 昼間の長さも恐ろしいほどです。
  • 星の日周運動の向きも地球とは逆で、西→南→東で、天王星・冥王星も同様です。
  • 各天体とも、緯度を変えて見ることも一興です。
  • また、横倒しに自転する天王星は1/4公転周期(約21年)ごとに自転の様子を確認することをおすすめします。
  • 各惑星で衛星の動きに注目しましょう。
  • 地平座標形式で、各惑星での太陽視直径変化、衛星の満ち欠けにも注目しましょう。
  • その他、じっと観察して、気づくことは何でもメモしておきましょう。

活用事例