美しいカラー星図で、星座の形や互いの位置関係がわかります。さらに、星座の姿が生き生きと描かれた古星図や、天体写真家・藤井旭さん撮影の星座の写真、主な星雲星団の写真も掲載しています。

月刊天文雑誌「星ナビ」に2000年12月から2004年12月号にかけて連載された「ギリシア神話劇場」に、一部加筆・修正を加えた17話に、プロローグ「星座神話の始まり」と、おもに南半球で見られる星座が作られたエピソード2話分を描き下ろした、全20話を収録しています。

ギリシア神話には膨大な話があり、星座に関係して伝えられているのは、そのほんの一部でしかありません。「まんがで読む星のギリシア神話」では、オリジナルキャラクターの「ミウミウ」を登場させました。ミウミウを案内役に、いくつものギリシア神話のストーリーをひとつながりにまとめ、本来なら幾世代にもわたる神話を同時代に設定し、星座神話の全体像をつかめるように再構成しています。

まんがストーリーを補足するような形で、それぞれの星座にまつわる神話の背景や語りきれなかったサイドストーリー、星座に見られる主な天体などを紹介しています。近くにある星座・神話ストーリーで関連のある星座ごとにまとめられていて、それぞれの位置関係や「星のギリシア神話」の中で、ストーリー展開上、星座同士がどのように関係しているかがわかりやすい構成になっています。

神話成立時の時代背景や星座にまつわるエピソードを「こだわり星座神話／こだわり南天星座」として、プラネタリウム解説員の金井三男氏が解説しています。まんがストーリーとともに読み進めると、星座や神話についてより深い理解が得られます。思わず誰かに話したくなるような、意外な話題やちょっとしたトリビアが満載です。

この本に登場するギリシア神話の登場人物・神々の名前や特徴、それぞれの関係性がわかる資料です。人物相関図、系譜図だけでなく、ヘラクレスの12の荒行リストや、怪物たちの系譜図まで網羅しています。また、古代ギリシアを中心にした地中海周辺の地図では、まんがストーリーの出来事がどのあたりで起こったのかをひと目で見渡すことができます。