[SPECIFICATION]

恒星はシャープに・背景はなめらかに

天体画像処理に特化したフィルタに「スターシャープ」「バックグラウンドスムース」があったが、Ver.4 では「ネビュラスムース」を新たに実装(いずれも岡野邦彦氏考案)し、星雲部分はなめらかに、恒星はハイコントラストにという相反した要求に応えることが可能に。もちろん通常の各種「ぼかし」「シャープ」系フィルタも実装している。

[image: フィルタを適用する前の画像] フィルタを適用する前の画像
[image: ネビュラスムースを適用した画像] ネビュラスムースを適用した画像。
星雲部分のノイズを軽減します。
[image: スターエンハンスを適用した画像] スターエンハンスを適用した画像。
「芯」のある美しい恒星像に仕上げます。
[image: スターシャープを適用した画像] スターシャープを適用した画像。
恒星像のみをシャープにします。

ネビュラスムース

 背景の画像にノイズが目立ったり、階調の境がはっきりしすぎる星雲画像は美しくありません。このような場合には、恒星部分を除いた背景や星雲の部分に適度にぼかしをかけると、より美しい画像を得ることができます。

 背景と、恒星との階調差がはっきりしている場合には、階調の差によってぼかしの範囲を設定するバックグラウンドスムースを使用することができますが、暗い恒星がある画像の場合、その恒星までもがぼかされてしまうことがあります。

 StellaImage4 で搭載されたネビュラスムースは、自動的に恒星を判別し、その部分を除外するため、暗い恒星が背景や星雲といっしょにぼけることなく、美しい星雲像を得ることができます。

スターエンハンス

 天体画像にシャープフィルタを適用すると、恒星像がシャープになりますが、逆に恒星の境界がはっきりしすぎて不自然な画像になってしまったり、恒星像が小さくなってしまうといった弊害があります。

 StellaImage4 で搭載されたスターエンハンスフィルタは、恒星の周囲に適度なにじみを残したまま、芯のある美しい恒星像を得ることができます。

 スターエンハンスは、スターシャープと同じく背景には影響を与えないので、恒星を美しく画像処理するのに最適です。

 スターエンハンスフィルタを利用した作例のページで、フィルタの考案者である岡野邦彦氏による作例や操作の手順、パラメータの設定例などがご覧いただけます。

スターシャープフィルタ

画像を見比べてください。光学系の差? それともシーイング、ガイドの精度? いえいえ、これはスターシャープフィルタで処理したものです。恒星像のみをよりシャープにし、最高のシーイングの画像を得ることができます。

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