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小惑星ヒギエアによる掩蔽の改良予報


【1997年9月12日 佐藤勲氏 satoois@cc.nao.ac.jp

来る10月22日の深夜に、小惑星(10)Hygiea(11.2等)によるGSC186502411(12.2等)の 掩蔽が日本で見られるかも知れないと予報されています。 井狩康一氏の9月4日の観測によると、この現象は、同日27h40mごろ、 九州と沖縄方面で見られる可能性が高いと予報されています。 しかし、GSCの系統誤差などのため、まだ最大で0".5ずれる可能性があり、 関東より西の地方では、現象が見られる可能性が残っています。

隠される恒星は、おうし座125番星のすぐ南東にある12等星です。 この現象は、小惑星の推定直径が429kmと非常に大きく、かつ留の位置で起こるため、 減光が0.4等と浅いものの、最長継続時間が173秒と非常に長いのが特徴です。 このため、光電管、I.I.付きビデオ、CCDによる流し撮り写真などの客観的な 観測方法で観測することが望まれます。また、今後もさらなる観測によって、 正確な予報を出す必要があります。今後の改良予報については、このページで お知らせしていく予定です。

なお、観測報告については、E-Mailにて

satoois@cc.nao.ac.jp(佐藤勲氏)
までお送り下さい。

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