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6月28〜29日、JTBショー開催


【1997年6月26日 アストロアーツ発】
6月28日(土曜)〜29日(日曜)にJTBショーが開かれる。 JTBとは、Japan Telescopes & Binoculars の略。ようするに、 日本の望遠鏡や双眼鏡メーカーが一同に会しての年に一度の展示会なのだ。 各メーカーが展示ブースを設けて、注目の新製品などを披露する。 普段は直接聞くことのできないメーカーの技術者へ質問できたり講演会を 聞いたりできる。

スカイウオッチャー編集部の知る範囲で、おそらく出展されるであろう新製品は 以下のようなものがある。

ペンタックスは堅牢かつ高精度と定評のある大型赤道儀MS-5をコンピュータ制御に改良したMS-55i、同社の125SDPと同様に究極の結像を求めた口径15cmの150SDPも注目、両新製品とも値段もそれなりに驚く! 105SDHFIIも初出展だ。

タカハシからは赤経・赤緯モーター内蔵で人気の高いEM10・EM200の改良版として、EM10USD・EM200USDが発表されるはずだ。これはモータードライブの制御系を一新し、よりスムースに高精度にし、最大速度も対恒星時50倍としたもの。詳細不明だが、おそらくコンピュータ制御を意識しての改良と思われるが……。加えて、毎年試作機を展示しているので何が出てくるか注目だ。写真用鏡筒ε350、開発中の屈折アポ鏡筒のFS152も展示されるかもしれない。

ビクセンからはGP赤道儀に取り付けて高速天体自動導入の可能となったスカイセンサー2000がある。昨年は回路むき出しの試作状態での出展であっただけに、どこまで完成度を高めてきたかに注目。

望遠鏡より新製品投入のペースの速い双眼鏡は、各社からニューモデルが出展されるだろうが、注目はニコンの18×70だろう。まだ市場に出回りはじめたばかりで品薄状態となっていて、会場で初めてのお披露目といった状況かもしれない。キヤノンの手振れ防止双眼鏡は昨年のショーでは口径36mmモデルしかなかったハズで、その後アッパーバージョンの口径45mmの45isが注目。実際に会場で手振れ防止の効果を試すことができるだろう。

CCD関連ではより普及機として求めやすい価格設定となったビットランのBJシリーズがある。武藤工業のCVシリーズ用の制御ソフトは、ウインドウズ95対応バージョンが発表されるハズ。水冷冷却ヘッドも開発予定だと聞いているので試作機が出展されるかもしれない。
以上、望遠鏡業界も時代の先端に近づくべくコンピュータ対応製品が目に付くが、ベーシックな望遠鏡も日々進化しているので思わぬ新製品があるかもしれない。多数の周辺パーツやマニアックな光学系をそろえる笠井トレーディングや、ますますシステム展開を広げるトミーにも注目。おもしろいところでは、ミラーを2枚使って、普通の双眼鏡を対空型にしてしまう双望技販の双眼鏡用対空アダプターがある。同社の直販商品なのでデモ品を見るチャンスだ。

予告1/JTBショーインターネットレポート

アストロアーツではこのJTBショーの取材を、初日の28日に行い、情報をWEBページに掲載していく予定。直接会場に出向けない人はアクセスしてくださいな。

予告2/JTBビデオ制作準備中

アストロアーツでは唐崎・洞澤両氏の協力を得てビデオ取材チームも結成。メーカー担当者へのインタビューも含め注目の新製品を中心にレポートする予定。販売形態等決まり次第アナウンスします。

予告3/ヘール・ボップ彗星ギャラリー写真展示

スカイウオッチャーでは昨年のJTBショーにて「百武彗星アルバム」を展示したが、今年も「ヘール・ボップ彗星ギャラリー」を展示予定。もちろんスカイウオッチャーでもカラーレポートを8月5日発売の9月号にて掲載予定している。

以上、会場でアストロアーツ・スカイウオッチャーの取材チームを見かけたら声をかけてくださいな。

J.T.B. SHOW '97

日時
6月28日(土)〜29日(日) 午前10時〜午後5時
会場
東京都立産業貿易センター(3階)
〒105 東京都港区海岸 1-7-8
TEL 03-3434-4241(代表)

JR浜松町駅北口下車徒歩10分(10時30分ごろ〜15時30分ごろの間、京浜東北線は快速運転につき浜松町駅通過です)
都営地下鉄大門駅下車徒歩13分
ゆりかもめ、竹芝桟橋より5分
JR浜松駅で下車し、北口改札を出て右へ
竹芝桟橋方向(世界貿易センタービル反対側)進む。
駐車場はありません。

講演会

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