6月11日部分日食

撮影に必要な機材一式
■撮影に必要な機材一式 手軽な装備で、ニコンクールピクス900シリーズにオススメの方法です。
 デジカメに減光フィルターを付けて風景ごと撮影しても、風景はフィルターで暗くなってしまい、小さな欠けた太陽しか写りません。逆に風景も写るように減光を加減すると、今度は太陽が露出オーバーで欠けたようすがわかりません。
 そこで、欠けた太陽を拡大して撮影しましょう。

組み立て例
■ケンコースーパーテレスコープとデジカメとの接続例。
 ニコンのクールピクス995にケンコースーパーテレスコープを接続し、さらにステップアップリングを介して減光用のNDフィルターを付ける。デジカメ本体のズームを望遠いっぱいにすると、35mm判カメラ換算で、600mm相当の望遠レンズになるので、撮影には三脚が必須になります。

太陽の撮影例
■太陽の撮影例「デジカメ+単眼鏡+NDフィルター(ND4.0+ND8)」
 ケンコー社から「ニコンクールピクス900」シリーズのデジカメに直接取り付けられる単眼鏡「スーパーテレスコープ6×16」が発売されています。デジカメの焦点距離を6倍にのばすことができ、太陽の黒点がわかるほど拡大して撮影することができます。


ケンコースーパーテレスコープ
■「スーパーテレスコープ6×16ミニ」 望遠撮影のほかに、マクロ撮影に使えます。もちろん、通常の6倍単眼鏡としても使えるなど、活用範囲が広い。クールピクス900シリーズに対応

 デジカメでの撮影には、光量を1万〜数万分の1に減光する「NDフィルター」を組み合わせて使います。NDフィルターについては下記の関連ページを参照してください。


 望遠撮影なので、脚回りにはしっかりした三脚を使い、さらに構図の微調整用に「微動雲台」を用意しましょう。また、手ブレ防止にデジカメのレリーズ(またはリモコン)もお忘れなく。


 撮影の際は、デジカメのピントを無限遠(∞)に固定し、単眼鏡のピントリングを回してピントを合わせます。
 撮影条件は、フィルターを付けたデジカメを太陽に向けてファインダーの中央に太陽が写るようにし、マニュアルモードでデジカメの感度は最低に・シャッター速度は最高速で試し撮りし、結果を見ながらシャッター速度を変えてみます。
 あらかじめ予行演習を行なって、太陽撮影に最適なフィルターやシャッター速度を求めておきましょう。

※ニコンクールピクス900シリーズのフィルター径はφ28mmですが、「スーパーテレスコープ」のフィルター径はφ27mmです。φ52mmの「NDフィルター」を取り付けるためには「φ27→37mm」「φ37→52mm」の2つのステップアップリングが必要になります。

notice注意!
デジカメを太陽に向けたまま、フィルターの付けかえはしないでください。
デジカメはレンズが出ている限り、CCDに光があたっています。不用意にフィルターをはずすと、CCDに強烈な光があたり、破損する恐れがあります。