カメラ

デジタル一眼カメラ

ファームウェアの更新

ステラショットからの制御を行う前に、できるだけカメラを最新の状態で使えるようファームウェア更新を行います。

カメラのファームウェアはできるだけ最新の状態に(画像はキヤノン EOS Kiss X3)

ケーブル

カメラ購入時に付属するケーブルがあれば、多くの場合そのままPC接続に使うことができます(一部例外があります)。PCまたはGearBox側は、USB Type-A端子となります。

カメラにケーブルが付属していない場合は、PC接続に使うカメラ側のデジタル入力端子を確認のうえ、カメラメーカー純正のケーブルもしくは市販のケーブルを入手します。

デジタル入力端子の形状はカメラのメーカー・機種により異なります。HDMI端子は使いません。

カメラ接続用ケーブルの一例。左側のUSB Type-C端子は対応するカメラ(富士フイルムXシリーズなど)に、右側のUSB Type-A端子はPCまたはGearBoxにつなぐ

カメラ側面のデジタル出入力端子にケーブルをつなぐ。HDMI端子は使わない(画像はキヤノン EOS 70D)

キヤノン

キヤノン純正のケーブルがカメラに付属していますが、ほとんどの機種では標準的なUSBケーブル(PC側がUSB-A、カメラ側がMini-BまたはUSB3.0の Micro-B)ですので、このタイプのカメラであれば市販のケーブルを使ってもOKです。

ただし、2023年11月時点での対応機種のうち、キヤノンEOS R、EOS Ra、EOS R5、EOS R6、EOS R6 Mark II、EOS R7、EOS R8、EOS R10、EOS R50、EOS R100については別途USB3.0対応ケーブルが必要になります。

ニコン

ニコン純正のケーブルがカメラに付属していますが、カメラ側プラグがメーカー独自の形になっている機種が多いため、これらの機種では純正ケーブルをお使いください。一部の機種はカメラ側プラグがUSB3.0 Micro-Bタイプですので、このタイプのカメラであれば市販のケーブルも使えます。

ソニー

USB Micro-B、もしくはType-Cケーブルがカメラに付属しているのでそれを使って接続します。

富士フイルム

Xシリーズを接続する際はカメラ側がUSB Type-C、GFX 50Sの場合はカメラ側がMicro-B(USB2.0、USB3.0いずれか)プラグのケーブルを使います。

メモリカード

ステラショットで撮影した画像はPCに保存されますが、カメラのメモリカードにも保存しておくことが可能です。また、GearBox経由での制御の場合は通信に時間がかかるので、まずJPEG画像のみをPC(ステラショット3)に転送して導入補正などの制御のために参照し、あとでメモリカードに保存されたRAW画像を取り出す、という方法も可能です。 メモリカードの例

ニコンの一部の機種(D750など)で、メモリカード内に多数の画像があるとステラショットとの接続に2、3分かかる問題が確認されています。このような場合、カードを初期化してすべての画像を削除するか、新しいカードをお使いください。

カメラの設定

カメラのダイヤルや設定メニューで、主に以下の項目の設定が必要になります。カメラのメーカー・機種によっては項目の名称が異なっていたり、該当項目がない場合があります。

ステラショットに接続する前に設定を行ってください。接続後はダイヤルモードやその他の設定を変更できません。

  • ダイヤルモード:B(バルブ) または M(マニュアル)
  • カラーバランス:太陽
  • 長秒時ノイズリダクション:オフ
  • ミラーアップ:しない
  • 電源のオートパワーオフ機能:オフ
  • レンズなしレリーズ:する(直焦点撮影の場合)
  • カードなしレリーズ:する(メモリカードを入れずに撮影する場合)

前述以外にも、PCから制御を行うための設定が必要な場合があります。また、あとでPCソフトで画像処理を行う場合は、ソフトウェア(天体画像処理ソフト「ステライメージ」など)側で読み込みに対応した形式で保存されるよう撮影設定が必要です。

カメラの設定例(キヤノン EOS 70D)

主な対応機種カメラでの設定内容については以下の通りです。設定方法の詳細はカメラの説明書をご参照ください。

キヤノン

EOS 70D
  • ダイヤルモード:バルブ(B)またはマニュアル(M)
  • オートパワーオフ:しない
  • ホワイトバランス:太陽光
  • 長秒時露光のノイズ低減:しない
  • ミラーアップ撮影:しない
  • 機能設定タブ3 > Wi-Fi:使わない
  • 画質:RAW(「ステライメージ」で処理する場合、sRAW、mRAWは非対応)
EOS R5
  • ダイヤルモード:BULB(バルブ)または M(マニュアル)
  • オートパワーオフ:しない
  • ホワイトバランス:太陽光
  • 長秒時露光のノイズ低減:OFF
  • レンズなしレリーズ:する
  • 画質:RAW(「ステライメージ」で処理する場合、sRAW、M-RAW等は読み込み非対応。C-RAW画像は一部の読み込み方法に非対応)
  • DPRAW設定:しない(「ステライメージ」で処理する場合、DPRAW設定で撮影した画像は読み込み非対応)
その他
  • 複数のメモリカード装着スロットを持つ機種(EOS 5D Mark IV、EOS 5Ds Rなど)では、セットアップメニュー(SET UP1)内「記録機能とカード・フォルダ選択」>「記録機能」で「振り分け」以外の項目(「標準」「カード自動切り替え」「同一書き込み」のいずれか)を設定してください。「振り分け」に設定していると、ステラショットでの「画質」設定で「RAW+JPEG」を選択できないことがあります。

ニコン

D810A
  • ダイアルモード:M(マニュアル)
  • ホワイトバランス:晴天
  • 長秒時ノイズ低減:しない
  • 画質:RAW L(「ステライメージ」で処理する場合、RAW M、RAW Sは読み込み非対応)
Z6
  • ダイヤルモード:M(マニュアル)
  • ホワイトバランス:晴天
  • 長秒時ノイズ低減:しない
  • 画質:RAW L(「ステライメージ」で処理する場合、RAW M、RAW Sは読み込み非対応)

ソニー

α7R IV
  • ダイヤルモード:M(マニュアル露出)
  • ホワイトバランス:太陽光
  • 長秒時NR:切
  • レンズなしレリーズ:許可
  • スマートフォン接続:切
  • PCリモート:入
  • PCリモート接続方式:USB
  • 画質:RAW L(「ステライメージ」で処理する場合、RAW M、RAW Sは読み込み非対応)

富士フイルム

X-T4
  • ダイヤルモード:STILL
  • 接続モード:USBテザー撮影 自動 または USBテザー撮影 固定
  • 自動電源OFF:OFF
  • 長秒時ノイズ低減:OFF
  • レンズなしレリーズ:ON

CMOSカメラ

ドライバ

使用するカメラの最新ドライバをカメラメーカーのウェブサイトで入手し、PCにインストールします。海外メーカーの製品であれば、日本国内のメーカー代理店のウェブサイトからダウンロードできる場合もあります。

電源

冷却CMOSカメラの場合は、USBバスパワーではなく別途DC12V電源アダプターからの給電が必要になります。

ケーブル

多くの場合、PC接続用のUSBケーブルが付属しています。画像の高速転送のためUSB3.0を使用するものがありますが、ケーブル長が3m以上になると通信が不安定になることがあるため、延長する場合には気をつけましょう。 CMOSカメラのケーブルの例