「金井三男のこだわりギリシア神話」全リスト

 148本のこだわりまくった金井三男さんのコラムの全タイトルと、その内容を5本ピックアップして紹介しましょう。星座神話にまつわる意外な事実が満載で、まんがストーリーとともに読み進めば、より理解が深まります。

No.   コラムタイトル
001   ギリシア神話の作者は?
002   神話を伝えたのは?
003   星の神話の故郷
文明発祥の三角地帯といわれたチグリス・ユーフラテス両河やナイル河沿岸の遊牧民たちは、昼間は強い日射にさらされたため、行動は夜間が主だった。どこへ行くにも、また年月や時を知るにも、星だけが頼りだったのである。このため、世界最初の天文学や暦学、あるいは占星術すらも彼らを発祥とした。1年のスタートとなる羊の放牧開始が春分の頃で、そのとき太陽がいる星座を、おひつじ座と決めたのも彼らである。
004   都市国家の覇権争い
005   他国の神話を吸収合併
006   ニンフとは?
007   プレアデス姉妹を追うオリオン
008   サソリを怖れるオリオン
009   オリオンの眼を癒した光
010   オリオンとアルテミス
011   続・オリオンとアルテミス
012   各地に愛人を持つオリオン
013   焼き焦がす輝きシリウス
014   諸説あるおおいぬ座の正体
015   諸説あるこいぬ座の正体
016   木星の衛星はゼウスの愛人
惑星名は、ギリシア神話(ローマ神話を含む)から取られている。衛星名も、ギリシア神話から取られたものも多いが、天王星や海王星は近代のシェークスピアの戯曲などから取られている。特に木星(ジュピター=ゼウス)の衛星については、ゼウスの愛人の名がつけられている(カリスト・3話、レダ・5話、ガニメデ・7話、エウロパ・16話など)が、近年その発見数が激増したため、愛人だけではまかないきれなくなっている。
017   母熊カリストの出自
018   北斗七星と北極星
019   シッポの長い熊
020   うしかい座とおおぐま座の関係
021   大地の女神デメーテル
022   地母神デメーテル出生の秘密
023   二つの顔を持つおとめ座
024   ハデスの略奪婚
ハデスが、デメーテルの娘であるペルセポネを強引に誘拐・略奪した点では、現代の日本ではイメージが悪いが、略奪婚は当時それほど罪悪視されておらず、むしろ一般的だった。ハデスは冥界の大王という肩書とはうらはらに、ゼウスやポセイドンのようにあちこちで浮き名を流し子供をつくりまくったドンファンではなく、むしろ裁判を司る正義の神に近かった。この点、東洋の地獄を司る閻魔大王に通じるところがある。
025   ハデスかプルトーンか
026   冥王星の命名者は女の子
027   レダが産んだ二組の双子
028   二組の双子の父親は二人
029   二組の双子のDNA鑑定
二人の父を持つ二個の卵から産まれた二組の双子の兄弟・姉妹が、それぞれどちらの卵から産まれたのかは諸説ある。つまり、ゼウスの血を引くポルックス(不死の神)とヘレネ(絶世の美女)・チュンダリオスの血を引くカストル(死ぬ人)とクリュタイムネストラ(絶世の悪女)の組み合わせなのか、それとも、兄弟・姉妹の組み合わせなのかだ。現代の遺伝学では、どちらもありえない話なのだが神話だから問題にしないことにしよう。
030   牽牛織女はデートできない
031   こと座の琴の形
032   エウリディケの死
033   カロンかシャロンか
034   オルフェウス出自の謎
035   開祖となったオルフェウス
036   ネクターを注ぐ美少年
037   カルピスとアクエリアス
ギリシャ語では、水瓶のことををヒュドリアまたはカルピスという。みずがめ座の学名は、Aquarius(アクエリアス)。清涼飲料水にも同名のものがあるが、直接的に「水そのもの」をさしており、瓶の意味を持つわけではない。なお、清涼飲料水といえば「カルピス(商品名)」があるが、その場合のカルピスがカルシウムを豊富に含む乳飲料という意味で命名されたものであるらしいので、同じ発音で同じつづりだが直接の関係はない。
038   雨の恵みをもたらす星座
039   火山怪獣テュフォン
040   神々の変身の術
041   宴会場となったエリダヌス川
042   やぎ座の起源はイラク
043   季節を分かつ重要ポイント
044   パーンのパニック
045   グループ分け星座暗記法
046   馬星座のウンチク三話
047   絶世の美女だったメドゥーサ
048   カシオペアorカシオペヤ
049   カシオペヤ王妃が受けた罰
050   アンドロメダ姫が縛られた海岸
051   化け鯨の心臓はミラ
052   メドゥーサの眼はアルゴル
053   ペルシャ人の祖先はペルセウス
054   ペルセウス座流星群
055   密通の達人ゼウス
056   アテナの盾イージス
057   その後のペガスス
058   サラブレッドに通じる天馬
059   からす座の南にある南十字星
060   闇夜のカラスは釘だけ見える
061   中国のカラスは肉眼黒点
062   アスクレピオスの出自
063   万能秀才ケイローンの出自
064   容姿は同じ半人半馬でも……
065   いて座のモデルは不確定
066   いて座は騎馬民族の象徴
067   蛇を使った治療法
068   ハデスはゼウスの兄
069   いて座は銀河系の中心方向
070   雷で絶命したアスクレピオス
071   ヘラクレスの名前の由来
072   星座の学名はラテン語
073   ギリシア神話の神様の名
074   星座神話の新人ヘラクレス
075   遺伝的に粗暴なケンタウロス族
076   人類最古の家畜
077   化け物退治と日本神話の類似
078   安泰でなかったヘラの夫婦生活
079   武器を持つ男性星座
080   境界石に描かれていた星座
081   誕生日星座は誕生日に見えない
082   88個に限定された現行星座
083   ヒーローになり損ねたヘラクレス
084   しし座のライオンは絶滅種?
085   小さな王様レグルス
086   沼地が住み処なのに海蛇?
087   蟹が平べったい甲羅を持つ理由
088   かに座は、ロバ座だった?
089   しし座流星群の大出現
090   東に顔を向けたヘラクレス
091   家畜小屋があった場所
092   家畜小屋はなぜ汚かった?
093   頭を使ったヘラクレスは無報酬
094   ステュムパリデスの怪鳥
095   女戦士軍団アマゾネス
096   怪獣星座を追うヘラクレス
097   十二の荒行と黄道12星座
098   天の北極にどぐろを巻く竜
099   牛飼いなのに熊の番人?
100   由緒あるケルベロスの家系
101   星座絵では蛇頭のケルベロス
102   中世にケルベロス座が独立
103   恐妻家だったハデス
104   ヘラクレスの矢
105   逆立ちしているヘラクレス
106   世界最古の星図は5万年前
107   支配者階級が伝えた星座神話
108   星座になった神様は二流
109   水平線上に浮かぶアルゴ船
110   金の羊はヘルメスの遣い
111   アルゴ船の冒険にヘラの影
112   快速船だったアルゴ船
113   セイレネスの歌声
114   セント・エルモの火
115   拳闘の名手ポルックス
116   北風の息子カライスとゼテス
117   人面鳥ハルピュイア
118   岩に挟まれて船首が破壊
119   鳩が伝書鳩になれた理由
120   アルゴ船はノアの箱船?
121   水先案内人カノープス
122   ラカイユがアルゴ座を4分割
123   正式に分割されたアルゴ座
124   アルゴ船の各部の名称
125   アルゴ船の大冒険その後
126   姉を棄て妹と結婚したテセウス
127   頭で勝負したテセウス
128   ふたご座の異説
129   カストルとポルックス
130   カストル・ポルックスは目玉星
131   トロイ戦争の遠因
132   トロイ戦争の英雄アキレス
133   トロイの木馬
134   ヨーロッパの語源エウロパ
135   クレタ島で暮らしたエウロパ
136   おうし座の正体あれこれ
137   さいだん座の二つの由来
138   いるか座の二つの由来
139   独立星座だったプレアデス星団
140   すばるの語源は中近東
141   半牛半人の怪物ミノタウロス
142   ミノタウロスは人間だった
143   かんむり座の二つの由来
144   ぎょしゃ座のモデルは?
145   ベレニケのかみのけ座
146   てんびん座はシーザーの星座
147   マイ星座を創ろう
148   創作星座例