エクリプスナビゲータよくある質問と回答
■ベッセル要素とは?ベッセル要素とは何ですか? ベッセル要素とは、日食が起きる際の月の位置座標や地表に投影される月の本影・半影の位置、大きさなどを表すデータのセットです。エクリプスナビゲータには1999年以降に起きる主な日食のベッセル要素ファイルが付属しており、このベッセル要素を用いて日食の様子を正確に計算・再現します。 ■現象を切り替えるにはどうすればよいか?エクリプスナビゲータを起動すると「1999.8.11 - ヨーロッパ・西アジア皆既日食」になっています。他の現象に切り替える方法は? 以下の手順で、見たい現象のベッセル要素ファイルを読み込んでください。
■見たい現象のベッセル要素ファイルが「BSL」フォルダの中にない見たい現象のベッセル要素ファイルが「BSL」フォルダの中にありません。 エクリプスナビゲータの「ベッセル要素アップデータ」をインストールしていただくと、エクリプスナビゲータの初版に収録されていなかった日食のデータが追加されます。 「ベッセル要素アップデータ」ページから最新のベッセル要素アップデータをダウンロードの上、インストールしてください。 エクリプスナビゲータ本体やベッセル要素アップデータに含まれていない日食を表示したい場合には、あらかじめ他の文献などから入手したベッセル要素を「ベッセル要素の設定」ダイアログに手動で入力してください。 ■「ステラナビゲータ」の日食表示との違いは?「ステラナビゲータ」で日食を再現する場合とエクリプスナビゲータを使う場合とでは何が違うのですか? 「ステラナビゲータ Ver.8」では過去から未来の20万年にわたって起きる任意の天文現象を再現できますので、日時と場所を設定しさえすればこの期間内の全ての日食を再現することができます。しかし計算の精度は限定されています。 エクリプスナビゲータは、それぞれの日食をベッセル要素データに基づいて高精度に計算します。従って食の時刻の精度はエクリプスナビゲータの方がステラナビゲータよりも高精度となりますが、日食を再現するためにはその日食のベッセル要素データを必ず選択(または手動で入力)していただく必要があります。 また、エクリプスナビゲータでは、天空上での食の表示以外にも、「ステラナビゲータ」にはない以下のような機能を持っています。
■食の時刻が他の日食予報と食い違っているエクリプスナビゲータで表示される食の時刻が、他の資料に載っている予報時刻と食い違っているのですが。 日食の予報は、食が起きる時点での地球自転の遅れ(ΔT = DT - UT)の値を仮定して計算されます。ΔT の大きさは不規則に変動するため、未来の ΔT の値は過去の変動の履歴から推定するしかありません。したがって、年月の経過とともに ΔT の推定値は変わります。 弊社では、新しい ΔT の予測値に基づく日食予報が発表されるごとに随時「ベッセル要素アップデータ」をリリースしてデータを修正しておりますので、エクリプスナビゲータをお使いの際には必ず「ベッセル要素アップデータ」ページから最新のベッセル要素アップデータをインストールしておくようにしてください。 ■経緯度の測地系は?エクリプスナビゲータで使われている経緯度の測地系は何ですか? エクリプスナビゲータでは、測地系として世界測地系(正確には ITRF94(GRS80)という測地系)を使用しております。 この測地系は測量法改正以降に使われている、いわゆる日本測地系2000(JGD2000)と実質的に同一のものです。 ■Windows Vista には対応しているか?エクリプスナビゲータは Windows Vista に対応していますか? はい。エクリプスナビゲータは Windows Vista でも動作することを確認しております。 ただし、いくつかの点で操作上の問題があることが判明しております(日食の予報や計算結果などには影響はございません)。 詳しくは「アストロアーツ製品の Windows Vista での動作について」をご参照ください。 |