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海王星、時速1500キロのジェット気流


【1998年10月15日 NASA

ハッブル宇宙望遠鏡とハワイ・マウナケア山頂の赤外線望遠鏡で、海王星の大気の変化の様子を明瞭にとらえることに成功した。この観測から赤道付近では時速1,500キロの風が吹き、巨大な嵐が発生していることがわかった。
海王星は1989年にボイジャー探査機が訪れ「大黒斑」と呼ばれる台風を発見した。その後の観測でによるとこの「大黒斑」は消失してしまったが、新たな巨大な規模の台風が発見されている。
海王星は太陽系から遠くにあり(現在は太陽系最遠の惑星となっている)受け取ることのできる太陽エネルギーはほんのわずかである。にもかかわらずこのようなダイナミックな大気の動きがある事を現在の惑星気象学では説明をつけることができない。
今回の観測の成功で、今後海王星を継続的に観測することが可能となり、海王星の謎に迫ることができると惑星科学者たちは期待をよせている。


Neptune

□ニュース・リリース(英文)
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/1998/34/



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