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小惑星探査機NEAR、地球でスイングバイ


【1998年1月20日 NASA

NASAの小惑星探査機NEAR(Near Earth Asteroid Rendezvous)が、今月の22〜23日にかけて地球の引力を利用したスイングバイを行い目標の小惑星エロスに向う。その際に地上から光の点として見ることができるかも知れない。スイングバイを開始するのはアメリカでは夜中に当たるが、残念ながら日本ではちょうど正午の頃なので見ることはできない。通常人工衛星やスペースシャトルは地上から見ることができるが、今回見ることができれば惑星探査機としははじめてのこととなる。

NEARはアリューシャン列島からシベリア上空を通過し、イランのアバス市上空で約500kmまで地球に接近する。その後加速された探査機は小惑星エロスへと向い、1998年8月13日のエロス発見100周年に探査機は到着するが、その2〜3ヵ月前から映像を送ってくる予定だ。

NEARは1996年2月17日に打ち上げられ、1997年6月27日には小惑星マチルダに接近し鮮明な映像を送ってきた。通常小惑星は火星と木星の軌道の間にあるが、マチルダやエロスは特異小惑星と呼ばれ、地球に非常に接近する軌道を周っている。小惑星は太陽系生成初期の頃の姿をとどめていると考えられ、太陽系の進化を探るうえで貴重なデータとなる。

NEARについて: http://sd-www.jhuapl.edu/NEAR/

今回の見え方について(アメリカ国内): http://www.jhuapl.edu/public/pr/swing.htm



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