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ガリレオ探査機によるユーロパ表面の画像


【1997年 1月17日 NASA NEWS RELEASE 97-12】
NASAは、ガリレオ探査機が12月19日に木星の衛星ユーロパに 692km まで接近した 際に撮影された、ユーロパ表面の詳細な画像を公開した。

ユーロパの氷の地殻には、異なったスタイルのプレートが移動した形跡があるという。 多くの場所では、地球の海底のように地殻が引きさかれた様子が残っているが、 これは木星の衛星ガニメデで現在も活動中のプレートの動きとは異なっている。

ガリレオ探査機は11月に再びユーロパに接近し、その重力異常を調査するため、 内部の様子がさらに明らかになると期待されている。

ユーロパの表面は多数のうねが複雑に入り組んでいる。 今回の高精度な画像により、今まで1本のうねに見えていたものの多くが、 2本のうねがペアになっていることが分かった。

プレートの移動や、表面を氷が滑りつつ移動したこと以外の理由によって 表面が変形している地域もある。 水またはアンモニア・メタンといった物質が蒸発したことによる腐食が原因 の可能性も示唆されている。

今回ガリレオ探査機は、1979年のボイジャー2号に比べて200倍も近くまで 接近した。2月20日には、再びユーロパに 587km の距離にまで接近する。

詳しくは、

http://www.jpl.nasa.gov/galileo/status970117.html
を参照。


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