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青木昌勝氏が一晩に2つの超新星を発見


【1996年12月17日 IAUC 6523,6524】
富山市の青木昌勝氏が、12月15日から16日にかけて撮影したCCD画像から2つの 超新星を発見した。

1つめの超新星 SN 1996ca は、15.462日(UT) に 43cm F6 反射望遠鏡で撮影した CCD画像に 16.5等で発見された。その位置は赤経 22h30m59s.26、赤緯 -13o59'50".9 (2000.0) で、みずがめ座の銀河 NGC 7300 (12.8等、2.2′) の中心から西に 8".7、 北に 20".5 のところにある。12月3日に撮影された画像には何も写っていない。 Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics の P. Garnavich 氏と R. Kirshner 氏は、17.1日(UT) に行なわれたスペクトル観測によると、この超新星は極大を 3〜5日過ぎた Ia 型の超新星であると報告している。

2つめの超新星 SN 1996cb は、15.707日(UT) に同じ機材で撮影されたCCD画像 に、同じく 16.5等で発見された。その位置は赤経 11h03m41s.98、赤緯 +28o54'13".7 (2000.0) で、こじし座の銀河 NGC 3510 (12.8等、3.7′) の中心 から西に 20".9、北に 65".7 のところにある。10月24日と11月6日に撮影された 画像には何も写っていない。 Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics の P. Garnavich 氏と R. Kirshner 氏は、17.5日(UT)に行なわれたスペクトル観測によると、この超新星は極大 付近の II 型の超新星であると報告している。

青木昌勝氏は今年超新星捜索を始めたばかりだが、7月27日に SN 1996an in NGC 1084 (14等)、8月17日に SN 1996aq in NGC 5584 (15.7-16.1等) をたて続け に発見している。今回の発見は3つめ、4つめの超新星となる。


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