News
ジャコビニ流星群の日


【1998年10月5日】

ジャコビニ流星群といえば、1972年に流星雨が出るぞとマスコミを巻き込んで大騒動になりながらも不発に終わった記憶をお持ちの方も多いだろう。そのジャコビニ流星群が、今週金曜日、9日の未明に極大をむかえる。

ジャコビニ流星群の源となるジャコビニ・ジンナー彗星は13年の周期で太陽の回りを周っている。この彗星と地球の軌道が交差するところで彗星が撒き散らしていった塵が落ちてきて流星となるわけだ。このため13年の周期で大出現が期待されるわけだが、必ずしも流星雨とはならない。1972年はだめだったが、その13年後の1985年には立派な「流星雨」が出現している。流星雨が出現する原因ははっきりわかっていない。毎回微妙に変化する地球と彗星の位置関係に関連があるのかもしれないといわれている程度だ。そして今年がその13年毎の年になるわけだ。しかし、今回はどうなるのかはっきりしたことは言えない。月齢18の月があるのも気にかかるところである。

国立天文台ニュース 「ジャコビニ流星群」と「しし座流星群」

10月のイチオシ 10月9日 りゅう座流星群



 AstroArts Copyright(C) AstroArts Inc. All rights reserved.