岡山のスターウオッチング 監修 前原英夫 / 山陽新聞社 / 1714円 |
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スターウオッチングの本はたくさんあるが、地域の名前がついているのは珍しい。前書きによると岡山は晴天率がよく星見に適しているという。事実、岡山には美星天文台、国立天文台や海上保安庁の観測所などがある。内容は一般的な星空入門で、地域限定とはいっても天文台や博物館、天文サークルの紹介の部分のみ。 |
プロセスでわかる はじめての天体写真 著・写真 八板康麻 / 誠文堂新光社 / 1900円 |
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天体写真にも造詣が深いカメラマンの八板氏による天体写真の入門書。固定撮影から拡大撮影まで、細かいステップ毎に写真入りで天体写真のハウツーを解説。 |
地上に星空を −プラネタリウムの歴史と技術− 著 伊東昌市 / 裳華房 / 1500円 |
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サブタイトルにもあるようにプラネタリウムの歴史と技術を解説したもの。古典的な機械式プラネタリウムから最新のデジスターに至るまでを解説。また現状のプラネタリウムがかかえる問題点についても言及している。 |
プラネタリウムへようこそ −星空を創る人々の知られざる世界− 著 青木 満 / 地人書館 / 1800円 |
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こちらもプラネタリウムの本だが、プラネタリウムの番組制作がメイン。筆者がプロのプラネタリウム解説員へと成長していく過程を通じ、プラネタリウムの裏側が見えるしかけとなっている。 |
小惑星衝突 −最悪のシナリオをいかに回避するか?− 著 日本スペースガード協会 / ニュートンプレス / 1400円 |
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映画「ディープ・インパクト」など、地球への天体衝突が話題になっている。天体衝突の可能性やその被害の規模、衝突の防止策などを科学的見地から解説。 |
隕石 −宇宙からの贈りもの− 著 島正子 / 東京化学同人 / 1600円 |
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惑星探査が進んだ今日でも、隕石は太陽系起源を探るための直接的なサンプルとして重要な地位を占めている。本書は最新の成果を交え、隕石の研究から見えてくる宇宙の姿を描き出している。 |
X線でさぐるブラックホール −X線天文学入門− 著 北本俊二 / 裳華房 / 1400円 |
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本書はX線観測衛星「ぎんが」による観測の成果をまとめたものである。X線の観測対象は多岐に渡っているが、ここでは中性子星やブラックホール、活動銀河の解説が中心になっている。研究の最前線を知る上でも良書である。 |
天体の軌道の力学 著 木下 宙 / 東京大学出版会 / 4600円 |
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2体問題から摂動論、人工衛星の運動までを解説した天体力学の本。大学の数学レベルの知識が前提となるが、ホーマン軌道、フライバイなど解説もあり、天文計算入門の良書。 |
神の目の凱歌 上下 著 ラリー・ニーブン & ジェリー・パーネル / 創元SF文庫 / 740円(上) 800円(下) |
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ニーブン&パーネルの傑作スペースオペラ「神の目の小さな塵」から20年、その続編が本書だ。ストーリーは前作から数十年後、モートが封鎖線を突破、人類の艦隊決戦が繰り広げられる! |