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米コダックから150万画素
デジタル一眼レフカメラ登場


コダックプロフェッショナルDCS315デジタルカメラ
コダックプロフェッショナルDCS315デジタルカメラ

 米コダックは、一眼レフカメラをベースにした、150万画素の多機能高画質デジタルカメラ「コダックプロフェッショナルDCS315デジタルカメラ」を発表した。同カメラは、150万画素のCCDを採用し、ニコンAPS一眼レフカメラ、プロネア6i(日本名「プロネア600i」)をベースにしたデジタルカメラで、ニコンAPS一眼レフカメラの機能をほとんどサポートしており、また、ニコンの豊富な交換レンズ群やアクセサリー群が使用できる。主な特徴は以下の通り。

 キヤノンEOS-1Nをベースにした200万画素デジタルカメラDCS520に続いて発表となった、150万画素デジタルカメラDCS315だが、気になる価格はまだ未定とのことだ。(DCS520は198万円)
 普及価格帯のデジタルカメラは、コンパクトタイプのものがほとんどで、今までの銀塩写真からのノウハウやパーツを持ち込むことは難しかった。ほとんどのユーザーはこういったカメラをコリメート方式などの撮影でしか利用できなかっただろう。今回発表されたDCS315やDCS520の一眼レフタイプのデジタルカメラは、現状の銀塩写真用のレンズ類を流用できる点や、これまでのノウハウを活かせる点で、メリットが大きく、新しい分野を開拓できる可能性を秘めている。転送速度の問題で連写が難しい冷却CCDカメラの問題や、観測場所にパソコンをもちこむ手間が不要な手軽さなど、ひとつの例だろう。また、将来的にもオプショナルな冷却バックなどが開発されれば、比較的長時間の露光にも可能性が拓けるかもしれない。現状では月惑星などの比較的光量の豊富な対象にしか使われていないデジタルカメラだが、一眼レフタイプデジタルカメラの普及がはじまれば、銀塩写真に対抗可能な新たな分野が拓けるのではないだろうか。

 詳細はコダックWWWサイトの「ニュースレリース」、「米コダックWWWサイト」の、「KODAK Professional DCS315 Digital Camera」を参照されたい。


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