冷却CDDカメラによる撮像には、誰しも関心があることには違いないが、また一方では近寄りがたいイメージがあるというのが一般的な心情ではないだろうか。冷却CCD講習会はまさに、そのようなユーザ層のすそのを広げることを目的とした、メーカーの新たなる試みだ。参加企業の一覧をみても、冷却CCDカメラを開発・販売している武藤工業(株)を筆頭に、各地での冷却CCD撮像会を催すなど積極的にデジタル戦略を展開する(株)ニュートン、(株)昭和機械製作所、(有)光映舎、エプソン販売(株)、Phoenix Stdio N.O.A.、それに、ステライメージやステラナビゲータでの望遠鏡制御などでこの分野に参入している弊社などだ。
はたして第一回というハンデもはねのけ募集人数枠の30名を大幅に上回る50名近くの参加者で、会場となった武藤工業(株)の大ホールはあふれんばかりの盛況ぶりとなった。
講習会は、まず(株)ニュートンの村上氏から同社が発行している「How
To 冷却CCDカメラ」をテキストに、一時間近くにわたって熱のこもった講習が行なわれた(写真上:満員のホールの中、熱弁する村上氏)。冷却CCDカメラの選び方から望遠鏡、パソコンとの組み合わせにいたるまで、経験に裏打ちされた、村上氏の講習には、参加者一同、物音一つたてず熱心に聞き入っている様子で、冷却CCDカメラへの強い関心が感じられた。
実技応用では、各参加メーカーからふだん聞くことのできないメーカーならではのノウハウや、新製品の説明があり、取材で参加した私もつい聞き入ってしまうほどだった(写真右:ステライメージでの画像処理、ステラナビゲータでの望遠鏡制御について説明する上山氏)。
閉会後は、各メーカーのブースがあっという間に黒山の人だかりとなり、熱心な参加者による質疑応答や、各メーカからの特価品販売も行われた。
(株)アストロアーツのブースも大盛況であった。
第一回冷却CCD講習会はユーザのすそのを広げる意味でも大成功だったと感じた。また、ユーザもメーカーからの本音を直接聞けるということは、なによりも有用なことだと思う。ユーザとメーカーがインタラクティブな関係を持てるこういった場をこれからも期待したい。冷却CCDカメラの技術を全体的に押し上げ浸透させるためにも。
(株)ニュートン | 「LX200による天体撮像」 LX200対応フォーク通過キット シュミカセ用スーパーレデューサ |
武藤工業(株)
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「良質な冷却CCD画像取得の秘訣」 冷却CCDカメラCV-04,CV-16,CV-04II 小型冷却ユニット 電動フィルターターレット 遠隔操作ユニット |
(株)昭和機械製作所 | 「カラー冷却CCDカメラと処理ソフト」 自動導入対応赤道儀 カラー冷却CCDカメラ |
(有)光映舎 | 「冷却CCDカメラとフィルターワーク」 RGBフィルター付きアダプター |
Phoenix Studio/N.O.A | 「UCCSによる撮像から画像処理」 冷却CCD制御・画像処理ソフトウェアUCCS |
(株)アストロアーツ | 「ステライメージによる画像処理」 ステライメージ ステラナビゲータ アストロガイド1998 |
エプソン販売(株) | 「PMプリンタによる画像出力」 パネルトップPCシリーズ PMプリンタシリーズ |