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国立天文台(三鷹キャンパス)の一般公開


【1997年10月20日 国立天文台・広報普及室

東京三鷹にある国立天文台が11月8日に一般公開される。 これは毎年行われているものだ。 緑に覆われた広大な敷地に天文台や観測所が散在する国立天文台は、 ちょっとした秋の散歩コースとしてもお勧めだ。 また、大望遠鏡で、太陽、月、惑星などを観望するチャンスでもある。 以下は国立天文台のリリースである。


公開日時 11月8日 13時から19時まで
メインテーマ 「見える宇宙・見えない宇宙」

晴れた夜に大空を見上げればたくさんの星々が目に映ります。 望遠鏡で見れば、肉眼では見えないさらに多くの星があることもわかります。 これが大宇宙の姿です。しかし、こうして見えるものだけが宇宙ではありません。 それ以外に、遠方にあるため、また光を出していないため、 人間の目には見えない数多くの天体、たくさんの物質が宇宙に広がっています。 これらの見えない宇宙も、さまざまな技術によってしだいに明かにされています。 「見える宇宙」から「見えない宇宙」へ、あなたの夢を広げてみませんか。

●公開施設

国立天文台の主要な観測施設、実験施設(65センチ屈折望遠鏡、20セン チ屈折望遠鏡、太陽フレア望遠鏡、自動光電子午環、1.5メートル赤外シ ミュレータ、社会教育用50センチ反射望遠鏡、30センチ反射望遠鏡など)。

●天体観望

天体望遠鏡による天体(太陽黒点、月、惑星)の観望(晴天時に限ります)

●質問コーナー

天文学全般にわたる質問をお受けします。

●スタンプラリー

台内の施設をスタンプを集めながら回っていただくラリーゲームです。 すべての施設を回られた方には記念品を差し上げます。

●講演会(14時 - 16時30分)

天文台から徒歩7分の羽沢小学校体育館で、つぎの二つの講演がありま す。

1.「宇宙からやってくる光」14:00-15:00 国立天文台

千葉柾司(ちばまさし)

宇宙には光を出さない暗黒物質がたくさんあると考えられています。 人間の目で直接見ることのできない宇宙はどんな姿をしているのでしょうか。 天文学者がさまざまな光を分析して描き出している宇宙の姿を紹介します。

2.「宇宙はどこまで見えたか」15:30-16:30 東京大学

岡村定矩(おかむらさだのり)

過去に小さな熱い火の玉として生まれ、現在まで膨張を続けている宇宙は 今後どうなるのか。それを知るには遠くの銀河を観測しなければなりません。 われわれはどれだけ遠い宇宙を見ているのか、最新の観測結果をお話しします。

問い合わせは Tel 0422-34-3688 国立天文台・広報普及室へお願いいたし ます。

●交通

JR中央線「武蔵境駅」南口から小田急バス「狛江営業所」または 「狛江駅」行きで約15分、「天文台前」下車すぐ。 京王線「調布駅」北口から小田急バス「武蔵境駅南口」行き、 または京王バス「武蔵小金井駅」行きで約15分、「天文台前」下車すぐ。 このほかにJR中央線「三鷹駅」、「武蔵小金井駅」からも天文台前を通る バスがあります。

●ご注意

天文台には駐車場の用意がありません。おそれいりますが、自動車、 バイクでの来台はご遠慮下さい。駐輪場はありますから、 自転車は差し支えございません。遅くまで天体観望をされたい方は、 防寒に配慮されるようお願いいたします。

1997年10月16日         国立天文台・広報普及室



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