News
ガリレオ探査機−木星大気の温度を測定


【1997年9月23日 JPL P-48941】

ソジャーナ人気で忘れがちな木星の「ガリレオ」探査機だが、このほど木星大気 の温度を広範囲に渡って測定した(左)。これは、木星の高層大気中の上昇気 流と下降気流を示すものである。右は、ほぼ同じ次期にハッブル宇宙望遠鏡で 捉えた可視光の画像だ。

木星の表面は明るい部分(帯)と暗い部分(縞)が交互にならんでいるのが 特徴だ。木星大気に関する最新のモデルではこの帯の部分は上昇気流で温度 が低く、縞の部分は下降気流で温度が高いと考えら、温度が高いと大気も透明 になり、より下層の暗い部分が見えることになる。今回の観測はこれを裏付け るもので、可視光で見える模様と気流の様子が一致している事が良く分かる。 また、画面の上や右下にある”斑”の部分は温度が低くここも上昇気流が起き ていることがわかる。

また、今回の測定のように惑星探査機とハッブル宇宙望遠鏡で同時に観測を 行うのも今後の惑星観測のトレンドになるかもしれない。

http://www.jpl.nasa.gov/galileo/ganymede/p48941.html


 AstroArts Copyright(C) AstroArts Inc. All rights reserved.