C/2001 A2 リニア彗星特集 明け方の東の空に注目

 

 さてこのリニア彗星、5月25日の近日点(きんじつてん=太陽にいちばん近づく点)通過後、見える方向は明け方の東の空に移ります。日本からはエリダヌス座からくじら座へ移動する6月20日ごろからその姿が見えるようになるでしょう。

 観望チャンスは午前3時の彗星の高度が10度を越え、月明かりに邪魔されない6月25日から7月5日までです。これ以降は、月明かりが夜空を照らして彗星を見にくくしてしまううえ、彗星が太陽や地球からだんだん遠ざかるため、彗星の明るさは徐々に暗くなってしまいます。

 見つけ方は、まず薄明が始まりかけた東南東の空に注目します。いきなりまぶしいばかりに輝く金星が目に入ってきますが、6月中は、金星の南(右)約35度(腕を伸ばしたときのげんこつ3〜4個分)のあたりにある、くじら座の尾の星デネブカイトスから探しましょう。順調に増光していればボーッとしたリニア彗星が肉眼でも見えるかもしれません。7月に入ったら、東の中天にさしかかっているペガスス座の四辺形との相対位置で彗星の位置を見当づけるのがよいでしょう。

 彗星を少しでもよく見るコツは、やはり少しでも空の暗く東の空が地平線まで開けているところへ出かけることです。

6/25から7/12までのリニア彗星の動き(赤経・赤緯座標)

6/25から7/12までのリニア彗星の動き(赤経・赤緯座標)

※ 星図中の彗星の光度は、は5月上旬の段階の光度予想に基づくものです。実際にはこれより1等級ほど明るく見えるかもしれません。

 

6/25から6/30までのリニア彗星の動き(地平座標)

6/30から7/5までのリニア彗星の動き(地平座標)

7/5から7/10までのリニア彗星の動き(地平座標)

6/25 03:00
 
薄明が始まりほんのり明るくなった東南東の空、地平高度10°弱に見える。予想光度は 2〜4等、まわりに目印になるような明るい星はないが、双眼鏡なら意外に簡単に見つかるだろう。
6/30 03:00
 
東南東の空、地平高度は30°ほど、30日には、くじら座のη(イータ)星(3.5等)の上4.5°に見える。予想光度は 2〜4等。高度は少し低くなるが、薄明が始まる前に見ることも可能だ。
7/5 03:00
 
南東の空、地平高度は50°ほどになり、高度的には条件は良くなるが、南西の地平線近くに月齢13の月が残っている。予想光度は 2〜4等。

※ 星図中の彗星の光度は、は5月上旬の段階の光度予想に基づくものです。実際にはこれより1等級ほど明るく見えるかもしれません。

 

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