日食観察プレート

日食を見るには、特別な観察器具が必要です

太陽の光は非常に強いため、その大部分が隠れていてもまぶしすぎて欠けている様子がわかりません。金環食の間を含め、日食を直接(投影など以外の方法で)見るには太陽観察用のプレートやメガネなど特別なフィルターが必須です。「太陽のまぶしさを抑え」かつ「有害な光線をふせぐ」役割があります。

サングラス等での観察は危険!

太陽観察用以外の、一般的なサングラスや黒い下じき、色つきガラスなどは有害な光線が通り抜けてしまうおそれがあるため、確認せずに観察に使うのは非常に危険です。目を傷め、視覚障害を引き起こすことがあります。

どうすれば見られるの?」ページでは、安全に日食を見るための注意事項や、いろいろな観察方法・器具をご紹介しています。

太陽観察用器具はアストロアーツオンラインショップでもお取り扱いしております。

「日食観察プレート」は、太陽観察用の特殊加工フィルターです。下じきのような弾力があり、プレート全体で見られるため太陽をとらえやすく、観望や携帯カメラなどでの撮影にとても便利です。また、ハサミやカッターで切り取って自由に工作することができます。(※望遠鏡・双眼鏡と組み合わせての使用はできません)

■ 日食観察プレート(A5判 16×21cm)付き
「星ナビ増刊 金環日食を見る」
500円

コンビニ(一部店舗を除く)、書店、アストロアーツオンラインショップで取扱

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アストロアーツオンラインショップでは完売しました

■ 日食観察プレート(A5判 16×21cm)付き
「星ナビ6月号 金環日食直前特集」
980円

書店、アストロアーツオンラインショップで取扱

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アストロアーツオンラインショップでは完売しました

■ 日食観察プレート B5版(25×18cm)
450円

完売しました

日食観察プレート 使用上の注意

望遠鏡・双眼鏡と組み合わせての使用はできません 撮影用フィルターとして使うときは、直接のぞかず、ライブビューなどで確認します。 プレートから顔を出して直接太陽を見てはいけません
変形させたりせず、まっすぐ持って安定させた状態で観察します カットする時は、爪切りなどでとがった角を丸くします 安全性が確認されていないふつうの黒い下じきを使って太陽を見てはいけません

日食観察プレートの安全性について

肉眼(視力矯正用の眼鏡の使用も含む)だけで太陽や日食の観察を行うには、一般的には日食めがね類に用いられているような減光フィルター(太陽直視観察用フィルター)が必要です。この減光フィルターについて、欧州圏では法的に効力のある欧州規格(EN 1836:2005+A1:2007)があり、海外の多くの日食めがね類に用いられている減光フィルターがこの規格に準拠しています。

しかし日本国内には、規格や安全基準に関した法律、規制などは制定されていません。また、安全性を保証する公的機関もありません。

「日食観察プレート」は国内で製造されていますが、国内には認証機関がないため、国内の第三者機関にて透過率の測定を行い、紫外線、可視光、赤外線において、減光フィルターとして欧州規格(EN 1836:2005+A1:2007/カテゴリーE15)に準拠した安全な透過率を持っていることを確認しています。安心して太陽や日食の観察にお使いください。ご使用に際しては、本ページの内容や、製品に記載の注意をよくお読みください。

以下のニュースも併せてご確認ください。

日食観察プレート 使い方

日食観察プレートの安全な使い方
太陽の観察をはじめるとき、肉眼で太陽の位置を探してしまいがちです。以下の手順を守って、光が目に入らないよう気をつけて観察しましょう。日食観察プレートだけでなく、日食めがねなどでも同様です。
  1. 顔を伏せて太陽方向に体を向ける
  2. 「日食観察プレート」を顔の前にかざす
  3. 顔を上げて太陽(日食)を観察する
穴を開けてストラップをつけられます
安全な観察器具でも、数分以上見続けることは目によくありません。休みながら観察しましょう。日食観察プレートに穴を開けてストラップをつければ、休憩を入れながらの観察に便利です。
デジタルカメラや携帯のカメラで撮影
大きいサイズなので、コンパクトデジカメや携帯カメラで簡単に撮影することができます。太陽はやや赤みを帯び、にじんで写りますが、欠けた太陽を手軽に映すのにぴったりです。
デジタルカメラや携帯カメラの多くは液晶ライブビューで確認しながら撮影できますが、光学ファインダーの場合は絶対にのぞいてはいけません
簡易フィルターとして撮影に使用
加工して、一眼レフカメラ用の簡易フィルターとして使うこともできます。光学ファインダーはのぞかず、構図やピント合わせは必ずライブビューで行います

日食観察プレート いろいろな工作例

日食観察めがねを自作する 日食観察プレートから、日食観察めがねを自作することができます。B5版プレートの長辺25cmを5cm幅で、A5プレートの長辺21.6cmを4cm強幅でカットすれば5人分のめがねに。

ハサミ、カッター、えんびつ、定規、爪切りを準備します。

1ハサミ、カッター、えんびつ、定規、爪切りを準備します。

えんぴつで印をつけます。

2えんぴつで印をつけます。

印にそってカッターで切れ込みを入れます。

3印にそってカッターで切れ込みを入れます。

パキッと手で折ります。

4パキッと手で折ります。

ハサミでも切れます。

5ハサミでも切れます。

個数分に分けたら、1個ずつめがねの形にカットしていきます。まずは印をつけて…

6個数分に分けたら、1個ずつめがねの形にカットしていきます。まずは印をつけて…

鼻の切れ込みを入れます。

7鼻の切れ込みを入れます。

とがった角はあぶないので、まずは四隅を切り落とします。

8とがった角はあぶないので、まずは四隅を切り落とします。

鼻の部分も角を落とします。

9鼻の部分も角を落とします。

さらに爪切りで丸みをつけます。目に近づける道具なので、念入りに。

10さらに爪切りで丸みをつけます。目に近づける道具なので、念入りに。

日食観察めがねのできあがり。

11日食観察めがねのできあがり。

日食観察プレート1枚から5人分のめがねが作れます

日食観察プレート1枚から5人分のめがねが作れます。

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オリジナルの日食観察器具を作る 自由自在にカットできるので、めがねだけではなくオリジナルの観察器具を作ることもできます。
ここでは、目の部分に日食観察プレートを取り付けてのぞくタイプの観察用ボードの作り方をご紹介。プレートがずれて太陽光が目に入ることがなく安全で、気になる顔の日焼けも防げます。

厚紙、カッター、えんぴつ、定規、セロハンテープを準備します。

1厚紙、カッター、えんぴつ、定規、セロハンテープを準備します。

目の部分を四角くくり抜きます。まずえんぴつで厚紙に下書きして…

2目の部分を四角くくり抜きます。まずえんぴつで厚紙に下書きして…

カッターで切り抜きます。

3カッターで切り抜きます。

日食観察プレートをくり抜いた穴より大きめにカットして、くり抜いた穴の部分に取り付けます。

4大きめにカットしたプレートを穴に取り付けます。観察中に取れたりすき間があると太陽光が目に入ってしまうので、テープで四辺をていねいに貼っていきます。

日食観察用ボードのできあがり。

5日食観察用ボードのできあがり。

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撮影用簡易減光フィルターを作る フィルターに合わせてカットすれば撮影用の簡易減光フィルターとしても使えます。ここでは角型と丸型のフィルターの作り方をご紹介します。

厚紙、カッター、えんぴつ、定規、セロハンテープ、フィルターホルダー、アダプターリングを準備します。

1厚紙、カッター、えんぴつ、定規、セロハンテープ、フィルターホルダー、アダプターリングを準備します(クリックで拡大表示)。

カットする前に、えんぴつでプレートに印をつけます。

2カットする前に、えんぴつでプレートに印をつけます。

カッターで切れ目を入れます。手でパキッと折れます。

3カッターで切れ目を入れます。手でパキッと折れます。

角型で使うなら、このままフィルターホルダーに取り付けます。

4角型で使うなら、このままフィルターホルダー(ケンコー・トキナー製マルチホルダー)に取り付けます。

丸型の簡易減光フィルターを作りたいときはコンパスを使って。

5丸型の簡易減光フィルターを作りたいときはコンパスを使って。プレートに穴が開かないよう厚紙を敷きます。

印にそって切り取ります。

6印にそって切り取ります。

ステップアップリングに接着剤を塗って…

7ステップアップリングに接着剤を塗って…

丸く切った日食観察プレートを貼りつけます。

8丸く切った日食観察プレートを貼りつけます。

撮影用簡易減光フィルター(角型、丸型)のできあがり。

9撮影用簡易減光フィルター(角型、丸型)のできあがり。

撮影画像のサンプル

10キヤノンEOS Kiss系のダブルズームキットのEF-S55-250mmF4-5.6ISの望遠端で撮影した例(ISO800 F5.6 1/500秒)。太陽はこのくらいの大きさに写ります。

撮影画像の比較

11撮影用のNDフィルターと比較すると、赤みを帯び、にじんで写ります(クリックで拡大表示)。本格的な写真撮影には撮影用フィルターのご使用をおすすめします。

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