StellaNavigator for Windows 95 テクニカルデータ
望遠鏡コントロール


■シリアルポートパラメタ

望遠鏡コントロールのデータ送受信は、レジストリに設定されたシリアルポートパラメタ参照しています。パソコンのハードウェアなどの違いにより、正しくコントロールできない場合、設定値を変更すると、エラーが解消することがあります。

なお、シリアルポートパラメタの変更は、アップデートパック2以降で有効です。「ヘルプ」メニューの「バージョン情報」ダイアログに、「Update Pack 2」以降の表示がない場合は、アップデートパック3でアップデートを行なってください。

望遠鏡コントロール・シリアルポートパラメタ(レジストリ)
キー名称 説明 デフォルト値

ReadIntervalTimeout
望遠鏡コントローラから、連続したデータを受信する場合、データ間の最大許容経過時間です。 10
(ミリ秒)

ReadTotalTimeoutMultiplier
望遠鏡コントローラからデータを受信する際、タイムアウト時間の総計を計算するために使われる乗数です。
データを受信する場合、この値と受信するデータの長さ(バイト数)との積が計算され、タイムアウト値として使用されます。
3

ReadTotalTimeoutConstant
望遠鏡コントローラからデータを受信する際、タイムアウト時間の総計を計算するために使われる定数です。
この値は、ReadTotalTimeoutMultiplierの値と、受信するデータの長さとの積に加算されます。
50
(ミリ秒)

ReadRetry
上記の受信時のタイムアウト・パラメタと組み合わせて使います。望遠鏡コントローラが文字列を返すのに時間がかかる場合、タイムアウトを長くするとレスポンスが悪くなります。そこでタイムアウトのパラメタを短めにして、このパラメタで設定したタイムアウトを何回まで繰り返すかを変更します。 50
(回)

WriteTotalTimeoutMultiplier
望遠鏡コントローラへデータを送信する際、タイムアウト時間の総計を計算するために使われる乗数です。
データを受信する場合、この値と送信するデータの長さ(バイト数)との積が計算され、タイムアウト値として使用されます。
3

WriteTotalTimeoutConstant
望遠鏡コントローラへデータを送信する際、タイムアウト時間の総計を計算するために使われる定数です。
この値は、 WriteTotalTimeoutMultiplierの値と、送信するデータの長さとの積に加算されます。

100
(ミリ秒)

□送受信パラメタの変更方法

レジストリファイルを直接修正しますので、該当箇所以外を書き換えないようにご注意ください。また修正前に値をメモしておくなどして、現在の設定値に戻すことができるようにしてください。なお、レジストリの変更は、StellaNavigator for Windows 95 を終了した状態で行なって下さい。

1.「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択すると、
 「ファイル名を指定して実行」ダイアログが表示されます。このダイアログの
 「名前」の欄に次のように入力し、「OK」ボタンをクリックします。

  REGEDIT

 これで、「レジストリエディタ」が起動します。

2.レジストリエディタの左側のウィンドウの「HKEY_CURRENT_USER」の
 左にある「+」マークをクリックして開きます。HKEY_CURRENT_USERの
 中にあるSoftwareを同様にして開き、さらにその中のAstroArtsを開きます。
 これによって、StellaNavigatorというフォルダが表示されます。

3.さらに「3.0」「Telescope」と開くと、左側のウィンドウにコントローラ名の
 フォルダが表示されますのでお使いのコントローラ名をクリックしてください。

4.コントローラ名のフォルダを開くと、右側にキーが表示されます。変更する
 キー名を右クリックして「変更」を選択後、「文字列の変更」ダイアログの
 「値のデータ」エリアに変更する値を入力して、「OK」ボタンをクリックして
 ください(「OK」ボタンをクリックした時点で、修正内容は反映されます)。

 ※接続に問題がないにも関わらず、「望遠鏡との接続に問題があります。」と
  エラーが表示される場合は、タイムアウトが発生している可能性があります。
  現在設定されている値の2倍程度を目安に変更してください。

 修正が完了したら、「レジストリエディタ」を終了してください。


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