特集

火星に着陸したNASAの2機のローバー「スピリット」「オポチュニティ」、NASAの土星探査機「カッシーニ」と衛星タイタンへ着陸したESAの「ホイヘンス」が送ってきた火星・土星の世界を豊富なカラー写真を使って紹介。また、今年は、日本のロケットの先駈けとなった「ペンシルロケット」の水平発射実験からちょうど50年の節目の年にあたる。半世紀を経た日本の宇宙開発はさらなる発展を遂げようとしている。これを機に「日本の宇宙開発50年の歩み」を貴重な歴史的写真を配して振り返り、さらに、「今後、日本の宇宙開発は何を目指そうとしているのか」を資料を元にまとめた。

(※画像はクリックすると拡大表示します)
「特集1・火星探査」 「特集1・火星探査」

2003年夏、6万年ぶりと騒がれた歴史的大発見となった火星。この年にNASAは2機の火星探査車を火星に送った。2004年初め、あいついで火星に到着したローバーは「スピリット」「オポチュニティ」と名づけられた。当初3か月だった探査計画は、大幅に延長され、1年以上たった今も火星面を走りつづけている。


「特集2・土星探査」 「特集2・土星探査」

1997年10月、5.7トンもの巨大な惑星探査機が土星への長い旅路についた。NASA最後の巨大ミッションとも言われる「カッシーニ」は、約7年後の2004年7月、土星周回軌道に入った。ESAのタイタン着陸機「ホイヘンス」も成功し、これから4年にもわたる土星とその衛星たちを巡る探査は順調な滑り出しを見せた。


「特集3・宇宙への切符(日本の宇宙開発50年の歩み)」 「特集3・宇宙への切符(日本の宇宙開発50年の歩み)」

1955年4月12日、東京国分寺の廃工場跡地で、ペンシルロケットの水平発射実験が行われた。この全長23cmの小さなロケットに託された研究者たちの夢は、半世紀の歳月を経て今日の日本のロケット技術へと発展していった。日本初の人工衛星「おおすみ」からハレー彗星探査、そして純国産ロケットH-IIAまで、日本の宇宙開発50年の歴史を振り返る。


「特集4・未来の宇宙へ」 「特集4・未来の宇宙へ」

宇宙の大海原をソーラーセイルが進み、スペースプレーンで旅行し、月面基地で仕事をする。50年前はSFの世界だったことが、次々と現実となっていく。日本の宇宙開発は次に何を目指そうとしているのか。実験を開始したプロジェクトから、より壮大な計画まで、これからの50年を見通す。