2010年10月

今月のさんぽ先星座

この夏にやり残したこと、ありますか? 夕空では夏の大三角が、今ならまだ間に合いますよと、そっとささやいてくれています。木星の輝きは、この秋も自分を磨いて輝きましょう、と背中を押してくれています。10月のオリオンは、深夜に見つかる「小さい冬」。星空さんぽは、季節を感じながら生活をかえりみる、大切な時間です。

星は自由に結んでよい

夜空をじっと見つめても、星を結ぶ線など見えません。とにかくまずは、適当に線を引いてみることから始めましょう。

星座というと、何か決まった結び方がありそうなものですが、じつはそうではありません。人間は昔から、三角形、四角形、五角形、六角形、十字、ギザギザ、文字、などなど、勝手気ままに星をつないで遊んでいました。

国際天文学連合が1930年に発表した「星座の科学的区画法」では、88の星座が決められ、どこからどこまでが何座なのか、その境界線を定めています。しかしながら、星座の星の結び方に関しては、世界共通の決まりというのは、現在でも存在しません。

星を結んで楽しむことは、昔も今も、将来も、誰もができる自由なことです。

星座

星座は空を分割したものとしてその境界線が決められている。星の結び方は、文化圏によって、本によって、(ソフトによって)も、いろいろだ。

とうちゃん、チョー簡単な星座があるよ!

なんだなんだ?

ほら、「さんかく座」。星みっつ。たったそれだけ。

どれどれ、ほう。そんなんでいいのか、この星座。

うわあ、「みなみのさんかく座」ってのもあるよ。こんなんでいいんだ、星座って!

星座があらわす宇宙の方向

星座は動物、人間、神様、道具などを、人間の想像力で夜空に思い描いてできたものです。しかし星座は、夜空のお絵かきの産物というだけではありません。

現在の88星座は、空全体をすきまなく区画に分けて作られました。ある星座を示すということは、空全体の中で特定の方向をあらわすことでもあるのです。別の言い方をすれば、空のどの一角をとってみても、そこは必ず、どこかの星座に属しているということです。

星図を持ったら、腕をのばして空にかざしてみてください。実際の方向にあわせて、となりの星座、となりの星座へと星座をめぐってみてください。360度どの方向を向いたとしても、そこには必ず星座があります。

星座をめぐると、腕の向きが変わっていきます。体の向きが変わっていきます。星座というのは、方向をあらわしているということが、よくわかると思います。星座はまさに、地球から見る宇宙の方向をあらわしていて、私たちは宇宙に囲まれて生きているということを、実感することができるでしょう。

どの方向を向いたとしても、のばした腕のその先には星座があります。そしてどの星座の方向にも、137億年の不思議がつまった、奥深い宇宙が広がっているのです。

星座絵

夜空は想像の産物であふれている。

地球からの眺め

私たちは星座にすきまなく取り囲まれている。

星空ナビで星座をめぐる

あの星座なぁに?

あの星なぁに? 夜空に見えている方向の星座を知りたいときは、[あの星なぁに]メニューを選んで画面をかざすだけでOK。(上画面)

星座の説明 下画面にはその星座についての説明を表示。DSの「X」ボタンで画面を固定すれば、DSを下におろして説明をじっくり読める。(下画面)

星座をさがそう

星をさがそう 「くじら座はどっち?」というときは[星をさがそう]メニューから。(下画面)

こっち 矢印にしたがってかざす向きを変えていくと星座が見つかる。地平線の下も、地面が透けて表示される。(上画面)

星座早見でサクっと調べる

星座早見 星座の名まえから次々とさがせる[星座早見]メニューもおすすめだ。[星座]を選ぶと星座名のリストが表示される。(下画面)

星座早見 名まえを選ぶとその星座がどこにあるか星図の上ですばやくわかる。(上画面)

星座絵と星座線

オプション 上3つの手順で探す星座のハイライト表示方法を、星座絵か星座線か選ぶことができる。[オプション]メニューで[目標星座の表示方法]を「星座絵」と「星座線」から選ぶ。(下画面)

星図の設定 各メニュー下部の[星図]ボタンから、星図表示を設定できる。[星座]タブで、星座を結ぶ線、星座の名前、星座絵のON/OFFをそれぞれ選べる。すっきりした画面にしたいならOFFにしよう。(下画面)

天体事典には星座のうんちくが満載

天体事典 [天体事典]メニューの[名前でさがす]→[星座]から、いろいろな星座を選んでみよう。88星座すべてについて説明がある。(下画面)

天体事典 星座の基礎知識はだいたいここに。読書の秋、さらに知識を深めて宇宙へのさんぽもはじめよう。(上画面)