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小惑星イルマタルによる
恒星の掩蔽の改良予報


【1998年11月12日 佐藤 勲 氏 ONM No.384】

 USNOでの10月11日〜11月6日までの観測によると、11月22日(日)に起こると予報されていた小惑星(385)Ilmatar(11.9等)によるACT1448877(10.51等)の掩蔽は、同日23h42mごろ、宮城県、山形県付近を通過することがわかりました。 誤差の範囲内で、秋田県、岩手県から福島県、新潟県、栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、長野県北部、富山県、石川県までが可能性圏内にあります。

掩蔽帯図掩蔽帯図
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 小惑星の推定直径は94kmで、現象が起これば最長11秒間にわたって1.7等級の減光が起こります。 恒星の位置は、赤経06h11m32s0, 赤緯+42°56'58"で、ぎょしゃ座にあります。

 眼視観測の場合、JJYまたは電話時報を受信し、時報と現象が起こった時の声を録音して、後で再生して潜入と出現の時刻を0.1秒単位で求めます。 現象を見てから声が出るまでの反応時間は、適当に見積もって補正します。 眼視観測は信頼性が低いので、近くの人とペアを組んで2人以上で観測すると、信頼性が向上します。 ビデオ観測の場合は、なるべくI.I.を使用し、時報を同時録音します。 周囲の星が映るような倍率で観測すると、雲の通過による減光を区別することができます。

この情報は、お近くの観測者にも伝え、なるべく多くの観測が得られるよう御協力下さい。 観測報告は、現象が起こらなくても、曇っても、佐藤勲氏(satoois@cc.nao.ac.jp)まで是非御報告下さい。


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