News
120億光年彼方の銀河をとらえた


【1998年10月8日 NASA

ハッブル宇宙望遠鏡で120億光年彼方の銀河を撮影することに成功した。これは「ハッブル・ディープ・フィールド」と同じ方向を近赤外線で撮影したもの。「ハッブル・ディープ・フィールド」1995年12月に、おおぐま座のある2分角×2分角という狭い領域を10日間集中的に観測し、数十億光年という遠方の銀河の可視光像を多数撮影することに成功した。 今回の撮影は1998年1月に総計36時間の露出を行い30等級以下の天体を撮影することができたうえに、近赤外線で撮影したため星間ガスなどで見えなくなっていたさらに遠方の銀河をとらえることができるようになった。また、可視光では別々の銀河と思われていたものが、実はより大きな銀河の星形成領域であることも判明した。
次世代の宇宙望遠鏡はこの赤外線の能力をさらに向上させ、さらに遠くの宇宙、つまりは初期の宇宙を見通す計画になっている。

FIELD

今回撮影された銀河

LightIR

左が可視光、右が今回の近赤外像。可視光では分離しているように見えたものが、近赤外線では1つの大きな銀河であることがわかる。

□ニュースリリース(英文)
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/1998/32/pr.html



 AstroArts Copyright(C) AstroArts Inc. All rights reserved.