クーデ式天体望遠鏡 TYPE l:スタンダード型 TYPE ll:車椅子対応型 |
「出来るだけ多くの人々に星を見たときの感動を伝えたい」そんな思いをテーマに使いやすさと安全性を追求したクーデ式天体望遠鏡が中央光学工業から発表された。
クーデ式望遠鏡とは、対物レンズまたは主鏡の光軸上に幾枚かの平面鏡あるいはレンズを配置し、光を架台の回転軸内を通すことによって、望遠鏡がさす方向が変化しても接眼鏡の位置が変わらないように工夫された望遠鏡の総称である。ニュートン式反射望遠鏡をはじめとする一般的な望遠鏡は、望遠鏡のさす方向によっては接眼部の位置が大きく変化し、脚立が必要になったり、専用の可動式観測台が必要になる場合が多く、安全性の点などから問題がある場合が多かった。
今回発表されたクーデ式望遠鏡の特にタイプllは、車椅子での使用も考慮し脚部がアーチ型となっている他、接眼部の位置を低くする、接眼部の角度を可変できるアダプタの採用など、だれもが安全に宇宙を楽しめる設計となっている。大口径化をアピールする公共天文台が多い中、こういったコンセプトの望遠鏡を設置する公共天文台がもう少し増えても良いのではないだろうか。
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