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惑星系の誕生のようすをケック望遠鏡が捉えた!


【NASA Press-Release 98-65】

NASAは、近距離恒星のHR4796において、我々の太陽系と同じような惑星系が形成されつつあることを明らかにした。
これはハワイ・マウナケア山頂にあるアメリカのケック望遠鏡の赤外線カメラによって発見されたもの。HR4796は、約220光年離れたケンタウルス座にある恒星である。

撮像された画像には、恒星の周りにチリやガスで形作られたディスク構造のようすが写し出されいるが、恒星近傍の中央部分にはこの構造が見られない。これはディスクのチリやガスが、惑星を形成するために使い果たされたからだと考えられる。
ジェット推進研究所の科学者たちによれば、今回の画像は、惑星系が形成されつつある現場をとらえたもので、我々の太陽系が惑星を形成した過程を解明するのに有用な手がかりとなるだろうとしている。また、残されたディスクが、太陽系の彗星の起源として提唱されているオールト雲の研究に大きな示唆を与えることも期待される。

NASAは今後も、HR4796を注意深く観測していくとのことだ。

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