株式会社ニコンは、35mm/APSフィルムに対応した、高性能フィルムスキャナLS-2000を1998年4月25日より発売する。現行機種であるLS-1000との違いや、主な特徴は以下のとおり。
ニコン35mm/APSフィルムスキャナLS-2000 希望小売価格(消費税別)198,000円 |
今回サポートされた、12bit出力や、マルチサンプルスキャニングなど、フィルム上の情報をぎりぎりまで再現したい天体写真にはたいへん有効な機能だと思われる。ただ残念なのは、出力された12bitレンジの画像を自由に処理できるソフトウェアが少ないことだ。画像処理ソフトの代表格フォトショップでも、8bit以上のデータはトーンカーブ調整など一部の機能が使えるだけで、フィルタ操作などは行なえない。ニコンLS-2000のように普及価格で8bit以上のレンジ出力できる入力デバイスが発表された昨今、画像処理ソフトの進化も期待したい。
なお、詳細なデータはニコン・ホームページで公開されている。