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小惑星レトによる掩蔽の改良予報


【1997年10月16日 佐藤勲氏 satoois@cc.nao.ac.jp

国立天文台三鷹の10月8日の観測によると、16日に起こると予報されていた 小惑星(68)LetoによるACT0459956(9.30等)の掩蔽は、同日25h15mごろ、 種子島、屋久島を中心とする、九州中部から奄美大島にかけての地域で見られる 可能性が高いことがわかりました。小惑星の直径は127kmと推定され、 現象が起これば最長14秒間にわたって1.2等の減光が起こります。 恒星の位置は、赤経02h45m12s6, 赤緯+13°38'35"で、おひつじ座にあります。

観測の方法は、予報現象時刻を中心に数分間恒星を監視し、恒星が消えた時刻と 出現した時刻をJJYまたは電話時報で0.1秒の精度で測定します。眼視観測の場合は、 声を時報音とともにカセットテープに録音し、後で再生して時刻を求めますが、 減光が浅いので、ビデオまたは光電管で観測すると、信頼性の高い観測ができます。 CCDカメラの場合には、流し撮りにして、日周運動の軌跡が消えた時刻を測定します。

観測された方は、現象の有無にかかわらず、御報告下さいますようお願い致します。 なお、観測報告については、E-Mailにて

satoois@cc.nao.ac.jp(佐藤勲氏)
までお送り下さい。

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