News
セントール型の小惑星1997 CU26の発見


【1997年 2月24日 M.P.E.C. 1997-D11 , 1997年 2月25日 IAUC 6568】
キットピークの90cmスペースウォッチ望遠鏡で、2月15日にかに座に18.0等の新小惑星 1997 CU26 が発見された。 2月24日までの33個の観測から計算された不確実な軌道要素によると、この小惑星は 近日点距離が9.5AUと土星軌道付近にあり、周期約50年という大きな軌道を回っていて、 キロン彗星(95P/(2060) Chiron)と同じセントール(Centaur)型の小惑星であるようだ。 また、既に13年も前の1984年頃に近日点を通過しており、現在は太陽から15AUもの 距離にいることになる。

キロン彗星は初めは恒星状で小惑星であると思われていたが、太陽に近づくにつれ てコマが見えるようになり、彗星であることが分かったという経歴を持つ。 また最近では、1997 BA6 が初めは小惑星として報じられたが、その後大望遠鏡 によってコマが確認され、彗星であることが分かったというケースもあった。 しかし、1997 CU26 は、その後の2月25日にキットピークの2.4m望遠鏡で行なわれた 観測では、平均的なD型の小惑星のスペクトルを示している。


 AstroArts Copyright(C) AstroArts Inc. All rights reserved.