| 今世紀最大といわれるヘール・ボップ彗星が、秋の夕方の空で双眼鏡でも 見えるようになっています。 天体観測に慣れていれば、夜空の暗いところなら肉眼でも 見ることができます。 そのヘール・ボップ彗星の観測方法を徹底ガイドします。 |
彗星を見るなら天の川が見えるほど空が暗いところが一番です。この時期の
ヘール・ボップ彗星は4〜5等級ほどの明るさですが、淡く広がっていて、
ふつうの5等星より暗いので、夜空が暗いほど見やすくなります。
双眼鏡で見たヘール・ボップ彗星はおよそこんな感じです。ぼんやりと雲のよう
に広がって見えます。天体写真のように派手な姿が見えるわけではありません。
写真は長時間かけて露光できるのですが、人間の目にそのような仕組みはありま
せん。あまり期待し過ぎてはいけません。ただし、4億km(光でも約20分の距離)
彼方の巨大彗星の生の姿を見ているのです。じっくり鑑賞してください。よく見
れば、わずかに彗星の尾が延びているのが見えるかもしれません。