AstroArts Topics

ブラックホール

ブラックホール・ジェットの源をかつてない分解能で撮影

2018/04/06
地上の電波望遠鏡と電波天文衛星を組み合わせた観測で、活動銀河の中心核から光速に近い速度で噴き出すジェットがきわめて高い分解能でとらえられた。

星の動きから検出された球状星団中のブラックホール

2018/01/23
球状星団に含まれる星の運動の観測から、星団の中心に太陽の4倍ほどの質量を持つブラックホールが存在しているらしいことが明らかにされた。

ブラックホールの自転が高速ジェットの形成に与える影響

2018/01/19
多数の超大質量ブラックホールの解析により、ブラックホールの自転が宇宙の遠方から届く電波の源である高速ジェットの形成に影響している可能性が示された。

強磁場が荒れ狂う高速電波バーストの源

2018/01/15
高速電波バーストと呼ばれる起源不明の現象について、世界最大級の電波望遠鏡で観測が行われ、バースト源はきわめて磁場の強い極限環境にあることが明らかとなった。

計算値よりはるかに弱かったブラックホールの磁場

2017/12/15
地球から8000光年の距離に位置する直径60kmほどのブラックホールの周囲の磁場が初めて正確に計測され、磁場の強さが過去の計算値の400分の1ほどであることが明らかになった。

ビッグバン直後の超音速ガス流が生んだモンスターブラックホールの種

2017/10/05
スーパーコンピューターによるシミュレーションで、ビッグバン直後の超音速ガス流から太陽の3万4000倍もの質量をもつ巨大ブラックホールが誕生する様子が再現された。初期宇宙に存在する超大質量ブラックホールの種になるものと考えられる。

4例目の重力波検出

2017/09/28
アメリカの2台のレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」とヨーロッパの重力波検出器「Virgo」が、観測史上4例目となる重力波を検出した。3つの検出器がほぼ同時に重力波を検出したのは今回が初めてのことだ。

渦巻銀河の腕と中心ブラックホールの質量に強い関連性

2017/07/27
渦巻銀河の腕の開き具合を見るだけで、その銀河の中心に潜む超大質量ブラックホールの質量の推測が可能であることを示す研究成果が発表された。

天の川銀河の中心部に複数の「野良ブラックホール」候補

2017/07/20
天の川銀河の中心にある「いて座A*」の周辺に、異常な速度をもつ小さな分子雲が発見された。孤立した「野良ブラックホール」が巨大分子雲に高速で飛び込み、重力で引き寄せられた部分が局所的に加速された結果とみられる。

ブラックホールの「事象の地平線」の存在をサーベイ観測で検証

2017/06/06
ブラックホールの境界「事象の地平線」の存在は広く信じられているものの、その実在性は証明されていない。「存在しない場合」に見られるはずの現象を調べることで、反対に実在性を示すという研究結果が発表された。

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LIGO、3度目の重力波検出

2017/06/05
重力波検出器「LIGO」が、3度目となる重力波の検出に成功した。約30億光年彼方で2つのブラックホールが合体し、太陽の約49倍の質量を持つブラックホールが形成された際に発生したものだ。

超新星爆発を起こさずブラックホ―ルになった大質量星

2017/05/31
太陽の25倍の大質量星が超新星爆発を起こすことなく、徐々に弱々しくなりブラックホールになったらしい観測結果が示された。こうした進化の過程は、大質量星が起源の超新星の観測数が予想より少ないことの理由かもしれない。

天の川を撃ち抜く超音速の弾丸、正体は浮遊ブラックホールの可能性

2017/01/18
天の川銀河の円盤部で発見された超高速度分子ガス成分を電波観測したところ、5000年から8000年前に起こった局所的な現象によって駆動されたものだと判明した。駆動源は一時的に活性化したブラックホールである可能性が高いようだ。

最も明るい超新星の正体は、ブラックホールに飲み込まれた星かもしれない

2016/12/19
2015年に観測された、史上最も明るい超新星爆発だと思われていた現象は、高速で自転しているブラックホールに恒星が接近し飲み込まれることによって発生したものかもしれない。

「きぼう」搭載のCALETが裏付け、LIGO検出の重力波はブラックホールの合体由来

2016/10/12
昨年重力波が検出されたのと同じ時期に、国際宇宙ステーションの高エネルギー電子・ガンマ線観測装置「CALET」がX線・ガンマ線を観測しなかったことにより、LIGO検出の重力波がブラックホール合体由来であると裏付けられた。

スパコンで探る、謎の超高輝度X線パルサーの正体

2016/09/14
X線で極めて明るく輝く天体のうち周期的な明滅が見られるものについて、その中心天体がブラックホールではなく中性子星でも明るく光り得ることが、スーパーコンピュータ「アテルイ」による計算で示された。

2例目となる重力波の直接検出、ブラックホール同士の合体で発生

2016/06/16
2015年12月26日、レーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」が2例目となる重力波の直接検出に成功した。

重力波を発生させたブラックホール連星のなぞ

2016/02/18
偉大な科学の発見の後には、多くの新たな疑問がつきものだ。ブラックホール同士の合体によって生じた重力波が検出されたという発表以降、研究者は今回の重力波の検出が何を意味するのかなど、あれこれ考え始めている。とくに、太陽質量の30倍前後のブラックホールの作られ方が問題だ。

アインシュタインの予測から100年、重力波を直接検出

2016/02/12
米国のレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」が世界で初めて、ブラックホール同士の合体から発生した重力波を検出した。アインシュタインが一般相対性理論を発表し重力波の存在を予測してから100年、ついにその時が訪れ、重力波天文学の新しい窓が開いた。

ブラックホール観測に向け前進、日本初230GHz電波干渉計実験観測に成功

2015/06/08
大阪府立大学などの研究グループが野辺山宇宙電波観測所の2台の電波望遠鏡を用いて観測を行い、日本初となる230GHz帯のVLBI観測実験を成功させた。ブラックホールの直接検出に大きく貢献することが期待される。