探査機ロゼッタ、彗星と自撮り2ショット

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チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)を探査中の探査機「ロゼッタ」が、彗星との2ショットを自分撮りした。11月12日の着陸機降下に向けて準備万全だ。

【2014年10月17日 ヨーロッパ宇宙機関

探査機「ロゼッタ」に搭載されている着陸機「フィラエ」が、ロゼッタとチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)の2ショットをとらえた。長さ14mの太陽電池パネルの向こう側16km先には、くびれた部分から塵とガスのジェットを噴き出す彗星が見える。

フィラエが撮影したロゼッタの太陽電池パネルと彗星
10月7日にフィラエが撮影したロゼッタの太陽電池パネルと彗星(上)。コントラストを抑えるために露出の違う2枚の画像を合成し、詳細を見やすくしている(提供:ESA/Rosetta/Philae/CIVA)

14日にはフィラエの彗星着陸について詳細が決定し、着陸地点は第1候補として挙げられていた「J地点」に確定した。11月12日(水)17時半(日本時間。以下同)にフィラエが分離され、13日0時半に彗星の地表に到着。着陸成功の知らせは、28分20秒後の13日1時ごろに届く予定だ。

着陸地点選抜用に付けられたアルファベットだけでは味気ないということで、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)では「J地点」の親しみやすい名前を募集し、11月3日に決定した名称を発表する。残念ながらESA関連国在住者に限られるが、名称採用者はドイツ・ダルムシュタットの管制センターに招待され、史上初の彗星着陸の瞬間に立ち会えるという。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の位置と軌道

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」では、彗星の設定日時における位置を表示することができます。

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