「はやぶさ」、イオンエンジンを再点火!

【2009年2月6日 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2月4日に小惑星探査機「はやぶさ」が地球帰還に向けてイオンエンジンを再点火したことを発表した。


カプセルの分離の想像図)

カプセルの分離の想像図。クリックで拡大(提供:JAXA、以下同様)

大気圏に突入するカプセルの想像図

大気圏に突入するカプセルの想像図。クリックで拡大

「はやぶさ」が、イオンエンジンによる動力飛行を開始した。2月4日11時35分に、イオンエンジンの再点火が確認された。

現在「はやぶさ」と地球との距離は約3億kmである。「はやぶさ」は来年3月ごろまで地球に向かって加速を続ける。さらに来年4月から6月ごろにかけて、地球の軌道により精密に近づける軌道に誘導された後、6月にカプセルが大気圏に突入し、帰還となる。

ここまで、イオンエンジンの宇宙での作動合計時間は31,000時間、軌道変換量(イオンエンジンによる加速量)は、1,700m/sに達しているが、推進性能も推進剤の残量もじゅうぶんに余力を残している。地球帰還までに必要な残り軌道変換量は、400m/sである。

JAXAのプロジェクトチームでは、引き続き細心の注意を払いながら運用を続け、「はやぶさ」の地球帰還を目指す。

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