【1998年6月25日 国立天文台・天文ニュース(186)】
国立天文台は、今年度中の完成を目指して、ハワイのマウナケア山頂に、口径8.3メートルの大型天体望遠鏡「すばる」を建設中です。 「すばる」の完成を目前にして、児童、生徒のみなさんが天文に興味と関心をおもちいただけるよう、国立天文台はNTTと協力して、「すばる天文クラブ」を設立することにいたしました。
NTTは、全国の小、中、高校に対して、マルチメデイアの利用を支援するため、インターネットを中心とした「こねっとプラン」により、寄付による助成、技術サポートなどをおこない、現在、約1000校をその対象校としています。 「すばる天文クラブ」は、国立天文台が専門的立場からのアドバイスを加えながら、この「こねっとプラン」を活用して、天文学の共同学習や、金環食、流星群の出現などのいくつかの天文現象の共同観測をしようという組織です。 さらに「すばる」が完成したときには、パソコンで対応できるNTTのテレビ会議システム、フェニックス(Phoenix)を通して、得られた画像を見たりしながら、「すばる天文クラブ」に参加された日本全国の学校に対し、天文に関する遠隔授業をおこなう予定もあります。 なお、こうした活動は、すべて電子メール、インターネット・フォーラムなどを通じておこなうもので、参加者がどこかに集まることは考えていません。
「すばる天文クラブ」の活動は、一応1998年10月1日から同年12月中旬までを予定しています。 種々の都合で、この期間が多少変更される可能性もあります。 なお、この期間後も、場合によっては、活動が継続されることになるかもしれません。
「すばる天文クラブ」参加者の募集期間は、1998年6月25日から7月31日まで、また募集対象は日本全国の小、中学校、高等学校、特殊教育諸学校、専修学校の児童・生徒です。 「こねっとプラン」の参加校でなくてもかまいませんが、インターネットにアクセスできることが必要です。 個人での参加もできないわけではありませんが、なるべく学校単位などでグループ参加されることを希望します。
応募するときは、以下の事項を記入して、メールまたはインターネット・ホームページに投入してください。 フリーダイヤル、FAXでも受付けをいたします。
記入事項
応募の宛先は、以下のどれかにお願いします。
また、「すばる天文クラブ」に関する問い合わせは、上記のフリーダイアルへお願いします。