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モンタニ氏、2つの彗星を連続発見


【 4月10日 IAUC 6622, 4月12日 IAUC 6624, 4月14日 IAUC 6626, 4月17日 IAUC 6630 】

月惑星研究所のジョー・モンタニ氏は、キットピークの90cmスペースウォッチ望遠鏡 を使って2つの新彗星C/1997 G1、C/1997 G2を発見した。ともにモンタニ彗星と 命名された。

C/1997 G1 は4月9日にふたご座に発見された。 明るさは19.1等と暗いが、2分角の尾が見られた。 12日までの観測から計算された暫定軌道要素によると、彗星は太陽から4.5AU もの遠距離にあり、9月に近日点を通過する時でも4.3AUまでしか太陽に近づかず、 明るくならないようだ。しかし、この彗星は短周期彗星の可能性もある。

C/1997 G2は4月12日にてんびん座に発見された。 この彗星も18.4等と暗いが、25秒角ほどの尾の他に、2箇所から20秒角、15秒角ほど の吹き出しが見えていた。 16日までの観測から計算された軌道要素によると、近日点通過は来年の 4月で、その頃太陽に3.1AUまで近づくが、15〜16等程度までしか明るくならない ようだ。

今年の新彗星はこれで7個となるが、発見時の明るさは一番明るいものでも ミュラー彗星の16等と暗いものばかりだ。


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